どう足掻いても明日がタイムリミットだと告げられた主人公。
何か選択を変えることによって避けられるという運命ではないようです。
そして歌詞2行目には、トランプ遊びで使われる言葉がでています。
もし主人公の「死」をババに例えているのだとしたら…。
主人公は近いうちに死ぬことが運命だったのではないでしょうか。
そしてお告げをしていた何者かが遊び感覚で未来の出来事を教えてあげていた。
そう考えるとお告げがなかったら付き合っていた子が代わりに事故に遭うことはなかったでしょう。
そもそも1番のバス事故で主人公は命を落としていた可能性だってあります。
自分の少ない人生を延ばすために他の人が代わりに死んでいたとしたら…。
計り知れない罪悪感が溢れてきます。
そして、とうとう絶対に抗えない死に直面してしまいました。
死ぬことしか分かってない、不確かな明日は主人公にとって久しぶりの感覚だったのでしょう。
どんな状況なのかは分からず、死ぬことだけ分かっている。
普通の人だと発狂しそうですが、主人公からすると明日のことが分からない感覚が懐かしく感じるようです。
お告げを聞くことで感情が欠如していた主人公からしたら、嬉しいことだったのかもしれません。
最後の歌詞の意味は?
明日雨は降るかな
出典: イカサマライフゲイム/作詞:kemu 作曲:kemu
これがこの曲の最後の歌詞になっています。
後は死ぬだけの運命の主人公はどうして明日の天気のことを気にしたのでしょうか。
今まで、未来のことが当たり前のように分かっていた主人公。
だからこそ分からない未来に新鮮さを感じているのかもしれません。
今まで未来のことが当たり前のように分かっていた。
だからこそ予報しかできない天気も楽しみだったのでしょう。
小説を読めば歌詞の意味が分かる?
kemuさんのボカロ曲は「イカサマライフゲイム」を始め、他の楽曲の内容も入った物語が小説化されています。
小説を読むと動画で出てきているキャラクターの関係性も明確に分かるようです。
この楽曲の動画にも出ているキャラクターもマキちゃんという名前でファンに親しまれている様子。
小説では、主人公であるナツヒコの人生を左右する重要キャラとして登場しています。
歌詞解釈だけでは物足りない人は一度小説を読んでみると良いかもしれません。
まとめ
今回は「イカサマライフゲイム」の歌詞解釈を紹介しました。
未来予知ができる主人公の心情を歌ったファンタジックな曲。
他のkemuさんの楽曲も聴き比べて考察をするのも1つの楽しみでしょう。
さて、OTOKAKEでは他にもkemuさんの楽曲をいくつか掲載しています。
下記で関連記事を紹介しますので、気になった方はぜひ読んでみて下さい。
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