再びサビになります。 せつなくも美しい、ドラマのワンシーンみたいな歌詞じゃありませんか? 別れてしまうことを初めから知ってても、君とめぐり逢いたい。 しかも、「何度でも」です。 かなりの強い愛を感じます。 今の僕には、無意味なものにしか見えていない世界を、君の存在があんなにも美しくしてくれていた。 そして、そのことに心からの感謝を捧げています。

大サビ~サビの歌詞の解釈

滞らないように 揺れて流れて
透き通ってく水のような
心であれたら

出典: http://www.utamap.com/showkasi.php?surl=A03220

ここの歌詞は、桜井さんの哲学とも言えそうなものが伺えます。 「揺れて流れて」とは、いろんなものに触れたり、様々な経験をするということでしょう。 ふつうなら、そうすることで、「水=心」は汚れてしまうと考えてしまいそうです。 でも逆に、桜井さんは、それらがフィルターとなって汚れを取ってくれて、だんだんと心が透き通っていくという素敵な考え方です。 「滞らないように」前を向いて歩きだしてほしいという、臆病な主人公にむけた桜井さんのメッセージなのかもしれませんね。

逢いたくなったときの分まで
寂しくなったときの分まで
もう一回 もう一回
もう一回 もう一回
君を強く焼き付けたい
誰も皆 問題を抱えている
だけど素敵な明日を願っている
臆病風に吹かれて 波風がたった世界を
どれだけ愛することができるだろう?
もう一回 もう一回
もう一回 もう一回

出典: http://www.utamap.com/showkasi.php?surl=A03220

ラストのサビですが、ここらへんのせつない表現のうまさは、流石ですね。 「君を強く焼き付けたい」というのは、これから先も忘れないように、もう一回でいいから逢いたいという気持ちかもしれません。 もしくは、焼き付けたかったのにできなかったという、悲しさや後悔かもしれません。 そして、最後に、彼女のいなくなった世界を、僕は愛することができるだろうかと、再び自分に問いかけています。 かつては美しくて愛していたけど、今は無意味なものに感じてしまっている世界を、もう一回愛せるだろうかと。 もう一回愛してみようという気持ちも、そこにはあるのかもしれません。

「僕」と「君」とのせつない物語

Mr.Childrenの「HANABI」で描かれたせつない歌詞の意味を解釈するの画像

僕と君は恋人だったというのは間違いありませんが、具体的にはどうなのでしょうか。 いろいろ調べてみますと、人によって様々な解釈をしているようです。 実はただの遠距離恋愛歌詞だ、という意見もありました。 不倫や浮気の相手に対する歌だ、という面白い考えもありました。 中でも一番多かったのは、恋人とは死別してしまったんじゃないかという意見で、私もそう思います。 しかし私は、桜井さんはもっと主人公を具体的に想像して歌詞を書いたんではないかと思ったりもします。 ここからは妄想の話ですが、臆病で内向的な面もある若い医者が主人公です。 彼には恋人がいましたが、ある日、とある事故で大怪我をおい、彼の入る病院へ運ばれてきたのです。 彼は医者として彼女を治療しますが、救うことができず死なせてしまった。 そんなせつない過去を持つ主人公です。 これにはちゃんと根拠もあります。 まずこの歌が「コード・ブルー」という緊急救命医のドラマのために書き下ろされたということです。 しかも、主人公が医者だと考えると、1番の歌詞の葛藤の部分にもぴったり当てはまります。 命の重さや、医者としての理想に悩む姿が、映像が浮かぶように感じませんか? そして、サビのせつなさが、もっとリアリティーを持って浮かび上がってくるような気がしませんか? 以上は、私の妄想ドラマですが、そういう楽しみ方もいいですよね。

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