『ダメな私に恋してください』の主題歌に起用

aikoのシングル「もっと」作詞作曲AIKOの歌詞情報ページ♪の画像

「ダメな私に恋してください」は中原アヤの描いた漫画が原作です。

このドラマ版では深田恭子とディーン・フジオカが主演を務め、主人公である柴田ミチコ(深田恭子)は偶然の再会を果たした黒沢歩(ディーン・フジオカ)の喫茶店で住み込みで働くことになり、トラブルに巻き込まれたりドタバタ劇がありながらも黒沢に心惹かれていく姿を描いています。

果たして漫画やドラマ恋愛模様にどんな風に「もっと」が絡まっていくのでしょうか。

「aiko」と「AIKO」の違い

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その前にaikoの作品について少し触れていきましょう。

この「作品」とは楽曲はもちろん、歌詞、ジャケットを含めた総合的なCDのパッケージングを意味します。

その中で一際目を引くのが、作詞・作曲の部分の表記が「AIKO」となっていることです。

これは決して別人なのではなくどちらもaiko本人なのですが、制作者としては別の表記を使っています。

この表記はどのように使い分けをしているのでしょうか。

AIKO

aikoはメジャーデビュー前、アーティスト名をローマ字にすることは決めていました。

しかし、どのような表記かははっきりと決めておらず、JASRACに申請する時に間違えて大文字の「AIKO」表記で申請してしまったので、作詞・作曲は大文字になってしまったそうです。

aiko

歌手活動での自身の名義は小文字で「aiko」を使用しています。

離れてしまった2人の物語

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それでは「もっと」の歌詞の世界を紐解いていきましょう。

もっと もっと もっと もっと ねぇもっと
そばにいたかったんだ

出典: もっと/作詞:AIKO 作曲:AIKO

サビのフレーズから始まっていく印象的な導入部分になっています。

このタイトルにもなっている「もっと」を繰り返すことで、曲のイメージを最初にリスナーに伝えています。

また「そばにいたかったんだ」と「もっと」の先に続く言葉を提示してくれています。

その提示によって、このストーリーは離れてしまった2人の物語であることを教えてくれています。

嫌いになればいい僕の事なんて忘れて
嫌いになる言葉ばかり並べてた
何も見えなくて全然良かったんだ
君の笑った顔だけでいいと思ってた

出典: もっと/作詞:AIKO 作曲:AIKO

この2人の過去の話が展開されていきます。

まず付き合っている時には、君以外何も見えなくてもいいし、君の笑顔さえあれば何もいらないというのはよくある気持ちで、これを世間では「恋は盲目」と言います。

しかし、冒頭の歌詞を見るとそんなお互いのことしか見えないほど好きだった2人は、嫌いになってしまえばいいと思うほどの関係になってしまったようです。

この2人には何があったのでしょうか。

枯れて行く季節に花があって ずっと鮮やかで立っているから
摘んで僕だけのものにしたくって ちぎった所から黒くなって

出典: もっと/作詞:AIKO 作曲:AIKO

aiko特有の季節や情景を上手に恋愛の歌詞に落とし込んでいく表現がここで表れています。

この枯れていく季節というのは「僕が恋愛をしていなかった時期」を想像させます。

その季節に現われた鮮やかな花は「君」のことではないでしょうか。

そんな君との出会いは鮮やかと表現できるほど色濃いものですが、出会いがあれば別れも当然あります。

そして、その別れへ向かっていく様子、つまり「君と付き合うと同時に、別れへのカウントダウンも始まっていた」ということを、摘んだ花のちぎった部分が黒くなるという言葉で表現しています。

僕の前から消えた君の心が消えた
「あたしはねあなたの事が好きなんだよ」
信じてられた瞬間は ほんとに瞬間で
もっと もっと もっと もっと ねぇもっと
そばにいたかったんだ

出典: もっと/作詞:AIKO 作曲:AIKO