Ed Sheeran "Thinking Out Loud"
現在26歳という若さにして、受賞歴と数字の実績がズラリ。今回ご紹介するのはEd Sheeranの大ヒットバラードでございます。
Edは空気や水のようにサラサラと流れながらも、リスナーの心をグッと熱くするその歌声と表現力が特徴です。
また、Taylor SwiftやAriana Grandeなどとの(音楽仲間として)仲の良い様子もたびたびキャッチされています。
楽曲に限らず、彼の存在自体についついほっこり和んでしまうのがEdの魅力といえましょう。
それではまいりましょう、"Thinking Out Loud"です。
収録アルバム
"Thinking Out Loud"が収録されているのは、もうお馴染みのアルバムでしょうが"X"でございます。
めちゃくちゃシンプルなジャケットデザインに「おっ」となったのは筆者だけではないはず。
1曲目の"One"から、さっそくEdの高音と繊細なアコースティックギターの音色を楽しむことができます。この曲の要は後半部分ですのできちんと最後まで聴きましょう。
3曲目でやっとバンドサウンドと打ち込みが出てきます。"Sing"は聴けば「ああこの曲ね」となるはずの有名曲です。シティポップが好きな方はハマるでしょうな。
4曲目も有名、"Don't"は耳が幸せになるラップパートが楽しめます。
そして6曲目"Photograph"なくしてEd Sheeranは語れず!ラブソングではあるものの、個人的にこの曲を聴くとむしょうに田舎に帰りたくなるのですよ…。
魂を浄化し、本当に大事なものを振り返らせてくれるような楽曲です。
PVはこちら
うーん美しすぎる…夢物語はなぜかくも儚く美しいのか…。そして女性の身体能力とそれについていっているEdも素晴らしいですね。
VSFSでも演奏!
筆者的には"Thinking Out Loud"というと、ランジェリーブランドのVictoria's SecretのFashin Show 2014を思い出します。
VSFSはアメリカではおなじみのクリスマスイベント的存在で、一流モデルと一流ミュージシャンがファッションショーを盛り上げます。
"Thinking Out Loud"はその"Exotic Traveler"という、ちょっぴりオリエンタルなテイストのステージで演奏されました。
ブラジルのスーパーモデルのAdriana LimaねえさんとAlessandra Ambrosioねえさんが、二人とも名物のいわゆる「二億円ブラ」であるfantasy braをつけて同時に登場するというね…。前代未聞のステージでしたね。
そんなきらびやかなステージでしたが、Edはというとストイックに定位置でひたすら演奏に集中。そこがまた良いのですよねえ。
ちなみに洋楽入門としてもVSFSはとても良い教材だと思いますので、ぜひ音楽開拓の一手段としてどうぞ。
グラミー賞受賞!
"Thinking Out Loud"ってそんなに良い曲なの?と思う方もいらっしゃるかと思いますが、説得力抜群の実績つきでございます。
あの蓄音機型のトロフィーで有名な、第58回のGrammy Awardsにおいて最優秀レコード賞をゲットしています。
グラミー賞を受賞した日本人としては、B'zのギタリスト・松本さんがいらっしゃいます。ジャズ・フュージョンを語る上では外せない大御所・Larry Carltonとのアルバム"Take Your Pick"で受賞しました。
ちなみにこの年のほかの最優秀レコード賞は、Mark RonsonとBruno Marsによる世界的ヒット曲の"Uptown Funk"でした。
ほかには筆者も大好きなThe Weekendの"Can't Feel My Face"も受賞していますね。あとTaylorの"Blank Space"、D'Angeloの"Really Love"もおなじく受賞作品です。
こういう話は延々とコメントできてしまうので、このあたりでストップしておきますね!
極上ラブソングの歌詞&和訳
それでは"Thinking Out Loud"の歌詞をご覧いただくことにしましょう。
オレンジ下線部の太字部分を追っていただくと和訳のみご覧いただけます。ほかは筆者のコメントになりますので、「解説なんていらねーよ」という方はガンガンすっ飛ばしてご覧くださいませ。
歳をとっても変わらず愛してくれるかい?
When your legs don't work like they used to before
And I can't sweep you off of your feet
Will your mouth still remember the taste of my love?
Will your eyes still smile from your cheeks?
出典: https://www.azlyrics.com/lyrics/edsheeran/thinkingoutloud.html
和訳:君の足が今までどおり動かなくなっても、
君を夢中にさせることができなくなっても、
君の唇は僕の愛の味を覚えておいてくれるかい?
満面の笑顔をしてくれるかい?
sweep one off of one's feetは熟語で「心を奪う、夢中にさせる」という意味です。ここは前述のlegsとかけて、「お姫様抱っこができなくなっても」ということも意味しているといえるでしょう。
mouthは口のほかに唇を意味しますので、ここは口の中よりは舌や唇をイメージしましょう。
そして最後のフレーズが悩ましいのですが、頬と目がくっつくくらい笑うということは満面の笑みのことをいっているかと思われます。