「今まで君が泣いた分取り戻そう」について
収録CD
この曲の初収録は、2016年に発売された彼らの6thフルアルバム『EXIST!』でした。
その後、2017年2月1日に発売された14thシングル『SNOW SOUND/今まで君が泣いた分取り戻そう』にリカットして収録されました。
アルバムに収録されている曲が、後からシングル曲として再び世に放たれるのはかなり珍しいパターンですね。
彼らの場合、『Kill Me If You Can』以来のシングルリカットになるのでしょうか?
それだけ、彼らのこの曲に対する気持ちが強いのでしょう。
映画『きょうのキラ君』の主題歌
この曲は、漫画が原作となっている映画『きょうのキラ君』の主題歌となっています。
ボーカルの川上洋平氏が実際に漫画と台本を読んで、「大切な人に対しての包み隠さない愛情」というテーマで映画のために書き下ろしました。
『きょうのキラ君』はどんな映画?
みきもと凛による少女漫画
主題歌となった映画『きょうのキラ君』はどのような物語か知っていますか?
この映画は、元々は2011年より『別冊フレンド』にて連載中のみきもと凛による漫画作品です。
いつもインコを肩に乗せていることから鳥女とからかわれていた、少々他人と関わることが苦手な高校1年生岡村ニノン(ニノ)と、彼女の隣に住む病気で余命僅かと医者から申告されている吉良ゆいじ(キラ)の、甘くも切ない恋愛を描くラブストーリーとなっています。
漫画をもとにした実写映画ということで、原作ファンの方はもちろん楽しむことが出来ると思いますが、原作を観たことがない恋愛好きな乙女たちの心もキュンキュンさせてしまうこと間違いなしの映画です。
ニノは飯豊まりえ、キラは中川大志が演じています。
今話題の女優とイケメン俳優が演じるラブストーリーは、見ているこっちが羨ましくなりますね。
因みにこの映画では、英語教師役として[Alexandros]のボーカリストである川上洋平が出演しています。そちらも要チェックです!
歌詞
「今まで君が泣いた分取り戻そう」に込められた意味
今まで君が泣いた分取り戻そう
肩もたれながら
坂道転げ落ちる四月の夢
誰かが落としたそれは
ゆらりゆらりと夜を過ぎ去ってく
単調な拍子で混沌とした裏拍子で
じわりじわりと胸を突き刺してく
そんな世界から僕等逃げたがってた
出典: https://twitter.com/wworangeww51/status/814315624469905408
曲の冒頭から歌われるタイトルにもなっている歌詞、「今まで君が泣いた分取り戻そう」。これにはどのような意味が込められているのでしょうか。
今隣で笑っている大切な人を想像してみてください。その人はあなたと出会う前に沢山の経験をしてきたはずです。
それは必ずしも楽しいことだけではありません。辛いことや悲しいことも沢山あったと思います。
でも、辛いときに流した涙はなくすことはできません。その思い出は一生残るものです。
それなら、そんな涙の過去を振り返るよりも、今までに流した涙以上にこれから先楽しい思い出、つまり笑顔の思い出を2人で作っていこうという気持ちを込めたのがこの「今まで君が泣いた分取り戻そう」という歌詞ではないでしょうか。
「新しい世界」を作っていく
それは
ゆらりゆらりと
覆い被さってく
単調な拍子で 混沌とした裏拍子で
じわりじわりと
心を奪ってく
そんな世界なら
僕らが創っていけばいい
出典: https://twitter.com/fp_19821224/status/820777457322033152
この歌詞で出てくる「それは」とは何を指しているのでしょうか?
その後の歌詞「単調な拍子で 混沌とした裏拍子で じわりじわりと 心を奪ってく」とあることから、あまり良い事ではないように感じます。
なのでここは、上で述べたような「涙の過去」ということではないでしょうか。
涙を沢山流した悲しい思い出は、気づけば淡々と心を蝕んでいくもの。
そんな悲しい思い出で満たされてしまうのなら、自分たちで新たな思い出を作っていこうという意味が込められているのかもしれません。