サクラは思い出?
サクラ舞う暁に僕たちは夢を見ていた
Wow Wow
空に描いて走れ
Go my way
白銀のたてがみが帰る場所探してる
戻れないあの頃の記憶辿って(Wow)
会えなくなったけど離れ離れじゃないよ
泣いて笑った思い出たちが今も今も
ここにいる
出典: 今日もサクラ舞う暁に/作詞:HoneyWorks 作曲:HoneyWorks
MVのオープニングで1本の桜の木が映し出されます。
今年も満開に咲き誇ったのでしょう。
周りに桜の木が無い、いわゆる「一本桜」です。
桜の開花は卒業式や入学式と時期が重なります。
そのため多くの桜ソングでも歌われているように別れや出会いなどのイメージが思い浮かぶはずです。
でも、この時代の明治初期には関係ありません。
であれば、この歌のサクラは何を意味しているのでしょうか。
ただでさえ、一本桜は記憶に残りやすいシンボリックな存在です。
銀髪の少年にとって、この桜は思い出を呼び戻すタイムマシーンのようなものなのでしょう。
今も昔も変わらず、当然のように咲き誇るサクラ。
変わらない景色が、自分の中の時間の流れを狂わせてしまうんです。
頭に浮かんだのは仲間と桜の木の下でじゃれ合った思い出です。
そしてそこから走馬燈のように思い出が湧きあがってきます。
でも、ふと我に返ると目の前にあった昔の光景は桜だけを残して消えてしまいます。
そしてその中でも特に親しかった友だちの幻影に向かって手を伸ばします。
「帰る場所」は友だちのところではありません。
その時に誓っていた目標というか前向きな気持ちです。
PVでは「剣で天下を取ってやる」のが小さなころの目標でした。
おそらく主人公はその時のような単純で強い目標を持てていないのでしょう。
だから、その時の情景がまぶしく思えて手にしたいんです。
暁はキラキラした時間?
今日もサクラ舞う暁に(Wow oh oh)
僕たちは夢を見つけた
Wow(Wow)Wow(Wow)
位置について走れ(Go my way)
今もどこかで見てる
あいつらに笑われないように
Wow(Wow)Wow(Wow)
夢を描いて走れ
Go my way
出典: 今日もサクラ舞う暁に/作詞:HoneyWorks 作曲:HoneyWorks
「暁」は明け方などを指しますが、ここでの意味は違います。
光輝くようなという意味合いだと思います。
それは、キラキラしていた仲間たちと過ごした時間でしょう。
子どものころ、たくさんの夢がありましたよね。
サッカー選手になりたいとか、お花屋さんになりたいとか。
そんな大きな夢も、例えば今日のかけっこで勝ってやるなんてのも立派な夢です。
あそこに行って遊んでみよう。
次はこれをして遊ぼうだって夢。
子どものころってすることなすこと、みんな夢なんです。
でも、大きくなっていくうちに、ドキドキ、ワクワクは萎んでいきます。
いろんなことが分かったつもりになって、覚めちゃうんです。
そして気づくんですね。
覚めちゃったのは周りを気にしている自分のせいだって。
だから、なんとかしてあの頃の純粋な自分にもう一度、戻りたいんです。
いつまでも変わらない小さかったころの仲間が見てるから。
本当は強がりだらけ?
熱くなる傷口が僕をまだ走らせる
戻りたいあの頃の記憶抱えて(Wow)
昔の自分を重ね合わせて笑う
弱さ隠したあの日の僕が今も今も
ここにいる
今日もサクラ舞う暁に(Wow oh oh)
僕たちは夢を掴んだ
Wow(Wow)Wow(Wow)
位置について走れ(Go my way)
リスタートできるなら
あいつらと居場所見つけて
Wow(Wow)Wow(Wow)
理想描いて走れ
Go my way
出典: 今日もサクラ舞う暁に/作詞:HoneyWorks 作曲:HoneyWorks
子どものころなんて誰だって強がりだらけです。
でも、自分だけが強がっていたことを知っています。
だから、自分だけが嘘を付いていたと思って、ココロのどこかに引っかかってしまうんです。
本当はみんな同じなんだけどね。
そして大人になっても強がります。
何だかうまく行っていないとき。
強がらなけゃ乗り越えていくことができないんだけど。
それで思っちゃうんです。
自分って変わってないなって。
だから今の自分を捨て去って戻りたくなるんです。
あの頃に。
もう一回、やり直せたらなって。
PVでは赤髪の少年が剣をやめると言い出します。
周りはいつまでもそのままでいたいから必死で抵抗します。
そういうのって、なんだか置いてきぼりにされてしまったような感じになるんですよね。
いつものことが壊れてしまうから怖くなっちゃうんです。
赤髪の少年だって本当は辞めたくなんかありません。
でも、「俺だって!」なんて言えません。
余計に辞めるのが辛くなってしまうから。
そして自分が悪者になればいいんだ! ぐらいに振る舞ってしまうんです。
銀髪の少年は別れるきっかけになったその時のことを思い浮かべます。
そして、思い当たります。
あいつ、あの時、つらかったんだろうな。
「本当は」って。
過去は過去という真実?
いくつものさよならを繰り返す
一つだけ真実を見つけたよ
傷は増えるのに過去は過去のまま
まばゆい答えに手を伸ばして
会えなくなたけどいつでも繋がってるよ
泣いて笑った思い出たちが今も今も
ここにいる
出典: 今日もサクラ舞う暁に/作詞:HoneyWorks 作曲:HoneyWorks
生きている限り、たくさんの出会いもたくさんの別れもあります。
でも、会えなくなった寂しさや思い出にとらわれていては前に進めません。
そのひとのこと。
そのひととの思い出。
そのときの気持ち。
それらをエネルギーにして前に進むしかないんです。
ちょっと疲れたら思い出して和む。
そんな感じです。
そして、お前たちに負けてたまるかぐらいに吹っ切れたら最高ですね。
「繋がってる」は現実に繋がっているわけでなく、自分は大切にしているよという意味です。
もう大丈夫!
今日もサクラ舞う暁に(Wow oh oh)
僕たちは夢を見つけた
Wow(Wow)Wow(Wow)
位置について走れ(Go my way)
いつか会えた時には
ただいまってきっと大声で!
今もどこかで見てる
あいつらに笑われないように
Wow(Wow)Wow(Wow)
夢を描いて走れ
Go my way
出典: 今日もサクラ舞う暁に/作詞:HoneyWorks 作曲:HoneyWorks