やっと会えた”君”と過ごす時間。

海に行き、波打ち際で足先をぬらさぬようはしゃぐ様子が浮かびます。

それを主人公は一緒にはしゃぐのではなく、見守っているようです。

久しぶりに会った想いを寄せる”君”から1瞬たりとも目を離したくない。

そんな恋する男の心情が伝わってきますね。

でも少しだけ感じるのは、美しく成長した彼女に向けられる視線に対する焦り。

自分以外の男が振り返ってでも彼女を見ることに焦りや苛立ちを感じます。

夏が来るたびに大人びていく君への憧れ

夏が君を それとも君が誘ったの?
ここへ何度 通ったろう?
いつもの少女は 何処かへ
来る度 綺麗に 大人に
砂に足取られながら走る
光る髪は 潮風になびく
浴びる太陽 波音に抱かれ
手と手重ね 夏に RIDE ON

出典: また君に会える/作詞:ケツメイシ 作曲:ケツメイシ

自分しかしらなかった少女の”君”は、いつの間にか大人へ。

夏が来るたびに自分よりも大人びていく彼女への憧れもありそうです。

でもそれよりも、今一緒にいられることの喜びが勝っていそうです。

最後の1行では手をつないでいますね。

大人びた”君”だけど、自分と手を繋いでくれることの喜び。

これだから夏が来るのが楽しみなんだ!

という心の声が聞こえてきそうです。

砂に足を取られそうな”君”を支えられる男に、きっと彼も成長しているのでしょう。

彼女と会ったときに彼女に相応しい男になっていたいという想い。

もしかしたらそんなことも考えたのかもしれませんね。

夏に現れる、まるで「女神」のような君

波打ち際 僕呼ぶ声
小さく手を振る君のもとへ
光の中鮮やかな 花が咲く
濡れた白い肌が輝く
この季節は 君を女神に 笑顔にする
水平線のよう 夢続く
また会えた 夏はここから
もう少し君とこのまま

出典: また君に会える/作詞:ケツメイシ 作曲:ケツメイシ

”君”が”僕”を呼ぶ声、その笑顔だけでまるで花が咲いたよう。

同じ景色がそれだけでパァっと鮮やかに色づく、そんな状況です。

きっと主人公は彼女の一喜一憂に心を躍らせながら微笑んでいるのでしょう。

そしてこの夏が彼女を素敵な女神にしてくれる。

眩しすぎるほど美しくて、自分の心までも晴れやかにしてくれる”君”の笑顔。

主人公はそんな彼女に会うたびに想いが募っていることでしょう。

夏にしか会えないのにここまでの想いでいられるなんて、なんて一途。

羨ましいくらいにをしていますね。

本音を言えば、もう君と離れたくない

夏が終われば そっと君は
僕の知らない場所へ帰る
また君に会える事が出来るなら
この恋を夏の君を
ほっとけはしないから 君を連れ去ってく

出典: また君に会える/作詞:ケツメイシ 作曲:ケツメイシ

どれだけ楽しい時間を過ごしても、拭えないこと。

それは彼女が帰ってしまうという現実です。

夏の間だけ、きっと夏休みに帰省してくるのでしょう。

限られた時間しか会うことができない大切な人。

再会したばかりの気持ちでは、会えた喜びと彼女への想いが強かったですね。

しかし後半になってくると、だんだん現実を考えざるを得ない状況になります。

この最後の歌詞では、そこを強く感じます。

大人になって、もしかしたら夏が来ても帰ってこなくなるかも。

来年も来ると思っているけど、もし来なかったら?

そんな焦りにも似た感情が芽生えたのかもしれません。

今目の前にいる”君”をどこへもやりたくないという気持ちでしょうか。

切ない恋心に、胸がキュンとしますね。

見覚えもある?!「また君に会える」が使われたCMとは

資生堂「ANESSA」CMソング

こちらは蛯原友里さんが1人5役で出演するCM「ANESSA」の動画です。

「また君に会える」はこのCMソングとして採用されました。

当時の映像ですが、記憶に残っている方もいるのではないでしょうか。

5色のカラフルなビキニと海と空の青が眩しいですね。

そしてバックで流れるのが「また君に会える」です。

夏のべたつくような暑さではない、爽やかなイメージがピッタリ!

まさに歌詞に出てきた”君”が重なりますね。

まとめ

夏が来るたびに聴きたくなるような楽曲「また君に会える」。

いかがでしたでしょうか?

夏の訪れを感じさせてくれる、ワクワクするようなナンバーでしたね。

想いを寄せている毎年夏にしか会えない”愛しの君”。

夏を楽しみに、でも淋しくも感じながら、彼女を待ちわびている内容でした。

男性の一途な想いを感じ取ることができる爽やかな夏恋ソング。

あなたの解釈はいかがでしたか?

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