「花」がモチーフのラブソング
約6年ぶりのシングル曲
『FLOWER』はGACKTにとって、約6年ぶりのシングル曲です。
発表は2010年7月。
この曲は大人気となり、彼のライブでも必ず演奏される曲になりましたね!!
タイトルの通り、「花」がモチーフの壮大なラブソングになっています。
今回は『FLOWER』の歌詞とコードを解説していきたいと思います。
また、MVと収録情報もあわせて紹介します。
『FLOWER』MV紹介&解説
恋人への鎮魂歌(レクイエム)
机の上にある大量の写真と花。
写真には女性の姿。
主人公の恋人なのでしょうか?
ウイスキーの空き瓶と灰皿もありますね。
0:18でGACKTの上半身が下から上へと移されます。
手元には写真。
タバコを吸う彼の佇まいがカッコいいです。
彼女との思い出を反芻しているのでしょうか?
愁いを含んだ表情が、、彼女とのあいだに何かあったことを暗示させます。
0:40で女性の姿が映されますが、そこには生命感がありません。
そのあと、苦悶しながら歌うGACKT。
彼女はおそらく亡くなっているのでしょう。
1:05で映し出される花たち。
これは彼女への鎮魂のために捧げられた花だと思います。
弔いの花ですね。
その花の香りを嗅ぐ、今は亡き彼女。
昔、二人で花畑に出かけたのでしょうか?
その頃のことを思い出して、主人公は悲嘆に暮れているのでしょう。
1:19では、仲間の一人として彼女が映されます。
高校時代か大学時代の、仲の良かったグループの二人。
その二人が恋仲になるということは、現実でもあり得る話です。
2:48からは、GACKTのバンド演奏が加わります。
ここまで見ると、MVの舞台はこの室内のみということになりますね。
そこで、過去と現在が交錯しています。
最後に映し出されるのは、椅子に置いてある彼女と仲間たちのポートレイト。
周りを包んでいるのはたくさんの花たち。
それを優しく包むように薄日が差しています。
『FLOWER』は悲恋の歌なんですね。
『FLOWER』歌詞&ギターコード解説
イントロ~Aメロ
Am7 F C G
Am7 F C G
Am F C
もう戻れなくて 取り戻せなくて
G
失ったものが 余りにも多すぎて
Am F C G Am7
季節外れの雪を掴んで 空にばらまいた
出典: FLOWER/作詞:GACKT.C 作曲:GACKT.C
ギターコードはシンプルです。
ギター初心者の方でも簡単に弾けると思います。
Fがセーハ(人差し指で全部の弦をおさえること)なので、それが難しいかもしれません。
あとはテンポが若干速いので、リズムを崩さず弾けるかがポイントですね。
MVの項目でも説明したように、主人公の恋人は既に亡くなっています。
「失ったもの」というのは彼女のことですね。
この歌詞で描かれている季節はいつなのでしょうか?
「季節外れの雪」ということは晩秋か早春ということになります。
雪はもともと「固形物」だったのでしょうか?
今はまだ詳しく分かりませんが、主人公が悲嘆に暮れていることだけは確かですね。
Bメロ
F C G Am7 F C G Am7
オマエの零した涙が 粉雪に変わってゆく
F C G Am7 F G C
気まぐれなその微笑みに ただ触れたくて
出典: FLOWER/作詞:GACKT.C 作曲:GACKT.C
恋人の流した涙が雪になっていく。
その雪は時空を超えて主人公の瞳に降り落ちる。
恋人が過去に流した涙。
今は主人公がその人を想って泣いています。
亡くなった恋人は主人公に優しく、慈愛あふれる人だったのでしょうね。
ギターコードはシンプルで、エレキでもアコギでも弾けるようなコードになっています。
テンポを落として、弾き語りしてみるのも良いかもしれませんね!!
サビ
G Am7
許されはしない 罪を繰り返して
F C
たとえ地獄に堕ち この躯を焼かれても
G Am7
微笑みをくれる オマエがいればいい
F Am7
生まれ変わるなら寄り添う花に
出典: FLOWER/作詞:GACKT.C 作曲:GACKT.C