安室奈美恵【La La La】歌詞の意味を和訳して徹底解釈！運命の人に捧げたい曲…恋に夢中なあなたへ

「あなたがしたがることが私はすごく好き

頑張って生きているときはとても立派に屹立している

私はあなたが好き

私のこの想いを分かってね」

大人の愛の艶めかしさでいっぱいのラインです。

女性の側からこれほど露骨に口説いてくるというシチュエーションはこうした歌詞の中でしかないかも。

それでももっと愛について積極的になってねという安室奈美恵と制作陣の思いが透けてきます。

愛に関してのことは何も恥ずかしがることないじゃない。

それが歌い出しでも歌われた「La La La」の人生哲学・恋愛哲学の基軸なのです。

欧米の女性シンガーの作品の多くにもこうした傾向が見られます。

「La La La」の制作陣は海外の精鋭です。

欧米での常識がダイレクトに歌詞に反映されています。

日本の奥ゆかしい文化とは相容れないかもしれません。

しかしこの曲「La La La」を含むアルバム「FEEL」は国内で圧倒的なセールスを記録しました

オリコン・アルバム・ランキングで最高1位を獲得しプラチナ・レコードになります。

リスナーは自分ではできないことを安室奈美恵の歌世界の中で実現したいと願ったのかもしれません。

愛に関することは恥ずかしく思うことなく全肯定しましょう。

こうした人生哲学・恋愛哲学が日本社会にも根付いたならば、もう少し住みやすい社会で生きられます。

既存の価値観を塗り替えるのがすべてのアートの核心です。

「La La La」を聴く私たちは愛に気付いてと願う女性の気持ちに寄り添いたいと思わされます。

リフレインが挟まれます。

繰り返しになりますので紹介は割愛しました。

「すべてがより良くなったわ

すべてが輝くようにもなった

あなたがそばに来てから

Presentのようなものじゃないわ

私はあなたのためにpresentをいっぱい買いたい

なぜってあなたは周りでもっともいかしているのだから」

訳注:「present」はいわゆるプレゼント・贈り物と現在のふたつの意味がかけられています。

簡単なダブル・ミーニングになっていますので原語をそのまま残しました。

贈り物であり現在のことであると理解してください。

私の人生はあなたという恋のパートナーの出現で大きく変わりました。

私はせいいっぱいあなたに貢ぐように自分を捧げたいと思うのです。

プレゼントについても主体的に相手に渡したいタイプの女性のよう。

また同時にどれほど自分の今を相手のために捧げられるか、その心意気を歌っているのです。

あなたの魅力に参っている様子。

ナンパの際に男性が口説き文句に使うような言葉を、女性なのに惜しげもなく口にします。

あまりにあけすけな私に疑問を持たれる方もいらっしゃるでしょう。

女性の品位が下がると思ってしまう人も中にはいるはずです。

しかし人の恋路は誰も止められません。

「La La La」の歌詞の中では愛が動機ならばどんなことも許されるのでしょう。

「すべてがより良くなった

すべてがよりクールにもなった

あなたの顔を見初めてから

あなたの存在と時間は

Presentよりも素晴らしいものなの

なぜってあなたは世界でもっともいかしているのだから」

素敵な出会いによって人生が途端にバラ色になる。

私もあなたとの出会いで生活が変わります。

もともと恋愛体質の女性のような気もするのですが、その点はここでは考慮しません。

この愛が私の願うように永遠ならばいい。

リスナーとしてふたりを祝福したくなります。

永遠の愛とは一瞬一瞬も隙きなく相手のことを想っている愛によって成り立つものです。

そのために私はpresentにこだわるのです。

世界で一番素晴らしい男性というのはもちろん私の主観による感想。

素晴らしい男性というものには様々な定義があるはずです。

私はそうした誰かのモノサシは使いません。

自分が愛した男性がとにかく一番だという本能からの呼びかけに常に忠実でいます。

あなたに惹かれたのは上述のとおり歩き方・話し方・自分らしい振る舞いが大きいです。

大雑把に表現すると存在感のようなものに惹かれています。

その人なりの替えがたい要素に参ってしまうのです。

そのために私にとってあなたは世界で一番素晴らしい男性と断言されます。

私たちも多かれ少なかれパートナーに対して他人には替えられない魅力を覚えているでしょう。

「La La La」の語り手のトリッキーな恋愛哲学ばかりを見てきました。

しかし深く読み解くとこのようにノーマルで純粋な乙女心を発見できるのです。

「あなたの歩き方と話し方に自分らしさが

私にLA LA LAのことを考えさせるの

私が必要なLA LA LA、分かっているでしょ」

いよいよクライマックスです。

リフレインですので大事な箇所だけ抜粋して意訳しました。

ご覧のように結局ラストまで「LA LA LA」は「LA LA LA」のままです。

この言葉が何なのかはこれまでの歌詞を読んできた私たちリスナーが「FEEL」するもの。

様々な答えがあるかもしれませんので、この記事では断定いたしません。

ただ愛に関する何事かであることは分かるはずです。

艷やかな表現がいっぱい見受けられたのもヒントになるでしょう。

私は愛について隠し事をしない人です。

しかし「LA LA LA」に関しては秘密にします。

不思議な歌詞であるのが「La La La」の魅力でしょう。

愛については恥ずかしがることはないという哲学が貫徹しているのに肝心な箇所をぼかす。

そのことによって愛を一色で塗り潰すことなく想像力に訴えます。

「もっと愛について考えてみてくれたら分かるはず」

安室奈美恵と制作陣のそんな思惑を感じます。

愛に積極的な女性像を歌い上げる安室奈美恵のカッコよさ。

もう彼女の勇姿が観られないのは哀しいことでしょう。

しかし安室奈美恵は数え切れない名曲を私たちに残してくれました。

多くの歌が愛についての歌詞を携えています。

「La La La」

私たちリスナー、とりわけ女性リスナーは自分では叶わない恋愛を安室奈美恵の歌の中で追体験できる。

これこそ彼女からの贈り物でしょう。

どんなときも愛について臆することなど何もないよという彼女からのメッセージを胸に刻みたいです。

ここまで読んでいただいてありがとうございました。

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