告白はsupercellの5thシングルとして販売
告白はギルティクラウンの全22話中、13話から21話までのEDとして採用され、2012年3月にsupercellの5thシングルとしてリリースされました。
カップリングは「ブラック★ロックシューター」のEDテーマ「僕らのあしあと」。それぞれの曲をタイトル曲としてギルティクラウン盤とブラック★ロックシューター盤が販売されています。
告白はアニメのラストシーンをイメージして制作
まずは、告白の歌詞を徹底紹介する前に、この「告白」がどのように制作されたのかを探っていきたいと思います。
この曲の作詞作曲も行ったryoさんはこの告白を制作するにあたって「アニメ監督からもらったラストシーンの映像をイメージして作ってみた曲」と話しています。
さらに、ryoさんは2008年のインタビューで初音ミクの曲を作る際に「練らずにそのまま初めに浮かんだ案を使うように心掛けている」と打ち明けています。
ボカロのミクの歌とひとに歌ってもらう場合の違いはあると思いますが、これまでのryoさんが作詞した歌詞を見ると歌詞そのものはとてもストレートな表現なものが多いです。
1stシングル「君の知らない物語」の歌詞は?
ryoさんの代表的な作品の歌詞を少し見てみましょう。
まずは2009年にリリースしたsupercellの1stシングル「君の知らない物語」です。
同じ年に放映されたアニメ「化物語」のEDに用いられたことで知っているひとも多い作品ではないでしょうか。
今夜星を見に行こう
いつもどおりのある日の事
君は突然立ち上がり言った
「今夜星を見に行こう」
「たまには良いこと言うんだね」
なんてみんなして言って笑った
明かりもない道を
バカみたいにはしゃいで笑った
抱え込んだ孤独や不安に
押しつぶされないように
出典: 君の知らない物語/作詞:ryo 作曲:ryo
使っているコトバや歌詞全体を見ても難しい表現は用いていませんね。
本当に飾らない素直なコトバでつづられています。
また、ryoさんの歌詞の特徴としてもうひとつ挙げられるのが景色の描写です。
「君の知らない物語」では「星空」をキーにそれを少年たちがふざけながら道を歩いていく様子が自然と浮かび上がってきますよね。
3rdシングル「うたかた花火」の歌詞は?
それでは次にギルティクラウンの放映前に手掛けられた3rdシングルで2010年にリリースされた「うたかた花火」の歌詞を見てみましょう。
ふいに上がった花火
あふれる人でにぎわう8月末のお祭り
浴衣を着て下駄を履いて
からん ころん 音をたてる
ふいにあがった花火を二人で見上げた時
夢中で見てる気の顔をそっと盗み見たの
出典: うたかた花火/作詞:ryo 作曲:ryo
この歌のキーワードは「花火まつり」です。
君の知らない物語と同じように素直なコトバでつづられていますね。
歌の主人公は少女になっていますが、これでもないぐらい景色が感じ取れるような表現になっています。
supercell自体が音楽を担当するryoさんとイラストレーターを中心としたアーティストの「集まり」で組み上がっています。
ryoさん自身も楽曲を音楽だけでなく映像と組み合わせて「ひとつの作品」にすることを強く意識しているんでしょう。
そのために歌詞は見たひとや聞いたひと誰もがイメージできるように素直なコトバを選んでいるのではないでしょうか。
それともう一つ、景色を描写する際にryoさん自身がその楽曲の世界にダイブしてそこで見たこと感じたことを描いているということです。
その見てきた世界を自分のコトバで描いているからこそ、景色や心情がすっきりと浮かび上がってくるんでしょうね。