ギルティクラウンからボーカルチェンジ!!
告白の歌詞を解釈していく上で、あと二つこの歌を理解してもらうために知っておいてもらいたいことがあります。
それは告白を作ったときのsupercellの状況とギルティクラウンの内容についてです。
まずはsupercellの状況についてです。
ひとつめはこのギルティクラウンに関する楽曲の制作をきっかけにsupercellのボーカルが変更されているということです。
supercellのゲストボーカルがこゑださんに!
うたかた花火とその後に制作された2ndアルバム「Today Is A Beautiful Day」まではryoさんと親交のあるnagiさんがゲストボーカルという形でボーカルを務めていました。
しかし、ギルティクラウンの制作にあたってsupercellでは新しいゲストボーカルを募集。
約2000人もの応募者の中から選ばれたのが告白を歌っている当時15歳のこゑださんです。
こゑださんはギルティクラウンの前期OPで4thシングルの「My Dearest」でデビューしています。
EGOISTのボーカルにchellyさん!
また、このとき、ギルティクラウンのヒロインがボーカルを務める架空のアーティストバンドとしてryoさんは「EGOIST(エゴイスト)」を誕生させました。
ボーカルを務めるchellyさんもこゑださんと同じボーカル募集者の中から選ばれています。
EGOISTもギルティクラウンで前期のEDと後期のOP、挿入歌などを担当しています。
しかも、EGOISTはギルティクラウン放映終了後もアニメ「PSYCHO-PASS」シリーズや「Fate/Apocrypha」のテーマ曲を手掛けるなど活動を続けています。
告白は「アッパーな曲」!
こゑださんがゲストボーカルを務めるsupercellと、chellyさんがボーカルを務める劇中アーティストのEGOIST。
ryoさんはこの二つのアーティストを使い分ける形でギルティクラウンの楽曲をプロデュースしました。
それぞれの役割についてryoさんは二人の声質の違いを挙げています。
発生量のあるこゑださんは「洋楽的なオケ(サウンド)」。
低音に広がりのあるchellyさんは「柔らかいサウンドが求められる」としています。
また、告白に関しては2013年にリリースされることになる3rdアルバム「ZIGAEXPERIENTIA」を意識して「アッパーな曲」にしたとも語っています。
つまり告白は、supercellとEGOIST、こゑださんとchellyさんの動と静の役割のうち、より「動」の部分を引き出す形で制作された楽曲であるといえるでしょう。
ギルティクラウンの内容は?
ギルティクラウンの内容についても触れておかなければなりません。
主人公はちょっと頼りない高校生の少年です。
その少年はある日、ウェブで話題になっている自分がファンのボーカルの少女と出会い、その少女との出会いから日本の未来を変えてしまうほどの戦闘に巻き込まれていきます。
手にしてしまった強大な力のためにその戦いの中心となっていった少年が周りのひとを助けるために、ときに暴君になったり、自分のカラダを犠牲にしたりしながら戦っていくストーリーです。
ryoさんが告白を作る際に参考にしたという最終話では、少年がその少女とともに世界を救うために犠牲になることを選んだものの、その少女によって生かされることになります。
エンディングでは後遺症のために視覚まで失ってしまった少年が少女の歌を聞きながら、二人の思い出を振り返っている姿で締めくくられています。
全編をとおしてそうですが、少年の苦しみや葛藤が本当に痛々しく胸に響いてくる作品です。
告白の歌詞を徹底解釈!
お待たせしました。
それでは「告白」の歌詞を見ていきましょう。
そんな世界に残された僕
もしも僕のため 君が身を挺して
僕の代わりに死んでしまったなら
そんな世界に残された僕は
一人何を思えばいい
覚えてるかな
君を好きになった僕は思いついたんだ
にこりともしない君を絶対に
笑わせてやろうってね
だけどそんな考えは見事に打ち砕かれた
僕は結局一人で笑ってばかりいたんだ
「まるでこれじゃ道化師だ、
君の専属でございます」
なんておどけて言ったって全く無反応で
出典: 告白/作詞:ryo 作曲:ryo