アニメのラストシーン。

少女によって生きることを余儀なくされた少年の想いが逃げも隠れもしない直球ど真ん中で描かれています

少女との出会い。

自分にまるで無関心だったときの彼女の思い出が逆に愛おしく、そして切なく胸によぎってきます。

彼女と仲良くなりたい。

一人で笑っていたという少年のその姿に必死な想いが込められています。

その空回りを後悔しているわけじゃありません。

どんなにキミが好きだったのかということを「道化師」というコトバに代えながら、少年はいなくなってしまった少女に想いの強さを伝えようとしています

笑え 君のために

笑え 君のために
僕は何度だってくしゃくしゃになって
無茶苦茶になって 言うよ
泣きたいくらいに笑えるくらい
好きだよってさ

時を重ね想いを重ね
そうやってずっと近くにいて
当たり前だった君がいなくなって
その重さを知ったんだ

出典: 告白/作詞:ryo 作曲:ryo

キミという大事なひとを失ってどうしたら良いのか分からない少年に対してryoさんは「笑え」と諭します

アニメのラストシーンで少年は静かな笑みを湛えながら少女との思い出に寄り添っています。

この少年に対してryoさんは「くしゃくしゃになるくらい」に笑って、そして、泣いて「もっと感情を爆発させてもいいんだよ」と続けます。

当たり前のひとがいなくなること。

それが、それほど大きなことだということを知ってもらいたいんです。

走れ 君のもとへ

あの日その手を離さず強くつかまえてたなら
僕は結局一人で自己満足していただけ
「まるでこれじゃ嘘つきだ、
君のためとか言っちゃって」
そうつぶやいた言葉でさえ届かなくて

走れ 君のもとへ
僕は何度だって転んでやる
迷ってやる
待っていて 今すぐに行くから
どんな困難がそこにあっても

出典: 告白/作詞:ryo 作曲:ryo

「あの時、こうしていれば」という後悔は誰にだってあるはずです。

自分は「キミのために」と思ってやろうとしていたんじゃなく、それは結局「自分のためのことだった」ということを少年は気づきます。

でも、その気づきさえもキミにはもう届かない。

うちひしがれる少年にryoさんは叫びます。

走れ 君のもとへ」と。

何度だって迷っても失敗してもいい。

例えそれが思い出の中だとしても、そして、これから何度も思うキミへの想いの中でも、それが自分のためだったとしても。

そもそも、その時の気持ちに従って行動したことに失敗はないのかもしれません。

その結果が自分の満足できるようなものにならなくなったって、真剣な気持ちで行動したこと自体に失敗なんてないからです。

それを結果だけを捉えて失敗や後悔につなげてしまうと、その時の気持ちまで失敗や後悔していることになってしまいます。

なんとなく、少年のすぐ横にryoさんが立っていて少年の背中を「いいじゃん。いいじゃん」と言いながらバンバン叩いている姿が感じられませんか。

今度こそ僕はキミを守ってみせるから

それは運命のはずだった
君と僕は永久にともに
なのに君だけいないのならば
僕は時を駆けて会いに行くよ Ah

「そして君が自らを犠牲にして
僕を助けてくれたのならば
今度こそ僕はキミを守ってみせるから
僕を信じて」 Ah

出典: 告白/作詞:ryo 作曲:ryo

もちろん実際にタイムリープして会いに行くことはできません。

これは、これからもずっとキミのことを想い続けるよという少女に対する少年のメッセージです。

もちろん、キミを守ることも叶いません

少年ももちろんそれは分かっています。

でも、キミのことを想っていたこと自体に間違いや後悔がないということを少年は確信できるようになっています。

だから「今度こそ」は「何度でも」という変わらない想いとしてキミに送るとともに、自分自身にも「そうだよね」と語っているようです。

必ず幸せにしよう

笑え 君のために
僕は何度だってくしゃくしゃになって
無茶苦茶になって
世界が明日に終わろうとも

掴め 君のその手を
僕はもう絶対に離しはしない
約束しよう 僕にこの命ある限り
必ず幸せにしよう

何度だって笑わせるから
だから僕についてきてほしい
いいだろう?

出典: 告白/作詞:ryo 作曲:ryo

この歌のキーワード「笑え」に加え、「掴め」を重ねながらryoさんは「間違っていなかった」ことを知った少年の背中を何度も押し続けます。

それを受けるように少年も必ず幸せにすると宣言します。

これまでの「会いに行く」や「守ってみせる」よりも強い決意です。

でも、やっぱり、コトバを返してくれるキミはそこにいません。

最後のコトバが「いいだろう」の問い掛けで終わっています。

これは、キミがいないことをきちんと受け止めている少年の切ない一言です。

告白はキミと自分への「告白」?

ryoさん自身が「アッパーな曲」で作ったと語っている「告白」ですが、当時15歳とは思えないこゑださんの訴えかけてくるような歌い方もあって非常にメッセージ性の強い楽曲として響いてきます。

タイトルの「告白」はもちろん少年がキミに送っている「愛の告白」でもありますが、少年自身がきちんとこれまでのことを受け止めたということを認識するための「自分へのメッセージ」でもあるように思えます。

そして、アニメの世界に飛び込んでそんな少年を慈しむ思いで見守っているryoさんの姿も浮かんできます。

「必ず幸せにしよう」というコトバは、ryoさんが少年に向けて送った「必ず幸せになれるよ。そもそも幸せだったんだよ」という励ましのメッセージでしょう。

告白のPVを紹介!

告白のPVは公式のCMがYouTubeで公開されています。

もちろん曲を全部聞いてみたいという方も多いと思いますが、その前にほかの楽曲を含めて告白を含めた世界観を味わってもらうためにもアニメ「ギルティクラウン」の視聴をお勧めします!

また、告白以外のギルティクラウンのOPやEDを紹介している記事もあります。

ぜひ、そちらも合わせて見てください。

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