サカナクション「『バッハの旋律を夜に聴いたせいです。』」
2011年リリース
「『バッハの旋律を夜に聴いたせいです。』」は2011年6月28日にリリースされた5枚目のシングルです。
4つ打ちのリズムが押し出されたダンスチューンにも関わらず、曲中で実際にバッハのフレーズが起用されています。
また重なっていくコーラスワークも賛美歌を感じさせる厚みがあり、芸術性の高い楽曲に仕上がっています。
そして、オリコンシングルチャートでは最高8位を記録しました。
アルバム「DocumentaLy」に収録
さらにこの楽曲はアルバム「DocumentaLy」の10曲目に収録されました。
「DocumentaLy」は2011年9月28日にリリースされた5枚目のアルバムです。
シングル曲としては他に「アイデンティティ」「ルーキー」が収録されており、サカナクションの名が世にどんどん広まっていくきっかけになった楽曲が詰め込まれたアルバムになっています。
そして、このアルバムはオリコンアルバムチャートで初登場2位を獲得しました。
またiTunes Storeのランキングでは首位を獲得し、サカナクションの人気がセールス面にも表れたアルバムになりました。
ビデオクリップでの衝撃のダンス
オフィシャルビデオクリップ
この作品はなんといってもボーカル山口一郎が自身の分身とも言える人形を操りながら踊る衝撃的なビデオクリップが特徴ではないでしょうか。
その映像からは目が離せず、最後まで観切るとなんとも言葉に出来ない気持ちと少しの恐怖感に苛まれるように感じます。
このビデオクリップは過去の楽曲「アルクアラウンド」のビデオクリップ同様に田中裕介監督が手がけていて、エンターテインメントと芸術がバランスよく融合した作品に仕上がっています。
薄暗い洋室の中での印象的なダンスだけでなく、女優の麻生久美子が演じる女性とのラブシーンも盛り込まれ、作品全体を通して「ねじれていく世界」が絶妙に描かれています。
実際のライブでも人形と共に踊っている
この映像は2012年3月28日にリリースしたLIVE DVD&Blu-rayのトレーラー映像です。
その内容は2万人を動員したサカナクション初の幕張メッセ単独公演である「SAKANAQUARIUM 2011 DocumentaLy -LIVE at MAKUHARI MESSE-」のライブの模様が収録されています。
この動画の2:00辺りを観てもらうと分かるのですが、実際のライブ公演でも人形が登場し、山口一郎と共にダンスを披露しています。
総合的なエンターテインメントとして、映像やダンスを盛り込みながらライブを演出していくのが、サカナクションのライブの特徴ではないでしょうか。
真似をしたくなるダンス
またこのダンスは単体で観てみるとそんなに難しい動きはしていません。
しかし、見た目のインパクトがとても強いので、真似する人も多く出てきています。
YouTubeで検索してみたところ結婚式の余興で披露する人もいました。
「バッハの旋律を夜に聴いたせいです。」の歌詞も見てみよう