「秘密」ってどんな曲?
BIGMAMAの音楽の特徴が表れている曲
BIGMAMAというバンドの特徴である、ロックとバイオリンの絶妙な融和がこの曲にも見られます。イントロの爽やかな疾走感のあるギターと繊細なバイオリンで心をグッとつかまれます。
歌詞は決して明るいものではありません。なのに曲調はそんな悲しさを吹っ飛ばすかのような軽快&ポジティブなものに。
しかし時折流れるようにかつ力強く響くヴァイオリンが哀愁を心に留め、調子の外れた明るさではないというのがこの曲の魅力なのではないかなと思います。
収録シングル「秘密とルーシー」
秘密は、2012年リリースされた4枚目のオリジナルアルバム「君がまたブラウスのボタンを留めるまで」に収録されています。こちらはファンのなかでもかなり人気が高いアルバム。
ボーカルの金井いわく「このアルバムはBIGMAMAのイメージを作ってくれた」のだとか。自分らしさをストレートに表現できた、自分なりの王道ソングばかりなのだそう。
そして、自分たちの歌を届ける相手のことを具体的にイメージして作ったアルバムでもあるそう。だからこそ、思いを受け取ったファンからも高い支持が得られているのかもしれませんね。
BIGMAMAのイメージを変えるきっかけにもなった
ちなみにこのアルバムをリリースする前は、初期曲にあたる「the cookie crumbles」がBIGMAMAのイメージとなっていました。
この曲は金井のハイトーンボイスとバイオリンの相性がとても良く、心にメロディがストンと入りこむ感じが良いんですよね。聴いたことのない人は、是非こちらの曲もチェックしてみてください。
しかし「君がまたブラウスのボタンを留めるまで」は良い意味でそのイメージを乗り越えた、転機にあたる曲なのだそうです。
「秘密」の歌詞をチェック
今は亡き人へ贈る曲
秘密は、ボーカルである金井政人が今はもういない恩人への想いをこめて作った曲なのだそうです。
歌詞を見ると、切なさや温かい愛情を至るところに感じることができます。
ボーカル自身のパーソナルな想いをのせた、独特かつ叙情的な表現に共感する人も多いのではないでしょうか。
それでは、以下からは歌詞に込められたメッセージを見ていきましょう。
深いメッセージ性がこめられた「秘密」の歌詞
悪い予感てのは当たるもんでさ
誰に何も言わずに飛び去った
僕はきっと君が何処か遠くで
見守っていてくれるような気がしてるんだ
出典: 曲名:秘密 作詞:金井政人 作曲:BIGMAMA
いつか遠くへ行ってしまいそうだという予感が当たってしまう、それでも遠くから自分を見守ってくれているような気がする…。強い絆で結ばれていたということがよくわかる文章ですよね。
唇に指をあてて 耳元で囁く
ありふれた言葉達が 今では宝物
出典: 曲名:秘密 作詞:金井政人 作曲:BIGMAMA
何気ない言葉ですら、その人を失った後は大切な思い出になるんですよね。そういった気持ちを「宝物」という表現にしているのが、とても素敵だなあと思います。
夜空に浮かんだ星(きみ)を目掛けて
虹を描ければまた逢えるのかな
出典: 曲名:秘密 作詞:金井政人 作曲:BIGMAMA