「青い太陽」は初オリジナルアルバムに収録

「青い太陽/SEKAI NO OWARI」歌詞&和訳の意味を徹底解説!【コードあり】の画像

4人組ロックバンドセカオワことSEKAI NO OWARI

2010年、彼らは"世界の終わり"というバンド名でインディーズデビューを果たしました。この年初めて製作されたオリジナルアルバム『EARTH』です。

今回ご紹介するセカオワの曲「青い太陽」は、このアルバムに収録されている楽曲です。

「青い太陽」の歌詞&和訳を徹底解説!

「青い太陽」は英語と日本語両方をミックスして歌詞が作られています。

英語詞の部分は公式の和訳がありますので、日本語詞と併せてご紹介させていただきますね。

それでは「青い太陽」の歌詞の意味を追っていきましょう!

<存在意義>があるのに<孤独>な太陽

Our sun exists independently of all stars,
and the only star that can not exist at night.

出典: 青い太陽/作詞:深瀬慧 作曲:深瀬慧/中島真一

It's the light that emitted from the sun have caused that.
The“light”is“condition for existence”of the sun,
and it means eternal solitude.
The sun shines on the world as“symbol of solitude”also today.

出典: 青い太陽/作詞:深瀬慧 作曲:深瀬慧/中島真一

「青い太陽」のイントロはメンバーの1人・Saoriさんのピアノ伴奏に英語の歌詞が乗せられるようにして、歌が始まります。

テンポはさほど遅くはありませんが、なんとなく荘厳な雰囲気を感じます。

こちらの歌詞和訳するとどのような意味なるのでしょうか?見てみましょう。

(私達の太陽は全ての星から独立した存在であり
ただ1つ「夜」に存在出来ない星である。
その理由は太陽から発せられる「光」にあった。
その「光」とは太陽の「存在条件」でありそれは永遠の孤独を意味した
今日も太陽は「孤独の象徴」として世界を照らす。)

出典: 青い太陽/作詞:深瀬慧 作曲:深瀬慧/中島真一

私たちの住む星・地球が存在する太陽系の星の中で、唯一<太陽>だけが自ら光を発する恒星です。

自ら光を発してしまうために<夜>に存在することはできません。仮に太陽が夜に存在したとしても、辺りを照らしてしまうので、昼と同じ環境を作り出してしまいますからね。

"発光することが太陽の<存在条件>"とは言い得て妙ですね。たしかに太陽が自ら光らなかったとしたら、私たち人間にとって太陽の存在意義を感じることはなかったかもしれません。

しかし、求められる<光>を発してしまうがゆえに、多くの星が輝く<夜>に存在できないのは皮肉なことです。

セカオワのボーカルでこの歌詞の作詞者である深瀬さんは、そんな太陽だから<孤独の象徴>と表現したのですね。

<無色>で<孤独>な太陽が滅びゆくとき

宇宙の青い太陽は今宵終わりを迎える
青色に輝いて「当然」の空を「無色」に照らす

出典: 青い太陽/作詞:深瀬慧 作曲:深瀬慧/中島真一

地球に生命が繁栄できたのは数ある条件が奇跡的に合致したからなのですが、それも太陽無しに始まることはありませんでした。

「青い太陽」の曲は、その太陽が死んでしまうという架空の設定です。

太陽の照らす空を地球から眺めると、空は<青色>に輝いていますね。私たち人類にとって"青空"はいつもどおりの空であり、存在して<「当然」の空>です。

僕等の世界は太陽を無色の色とみなす
そんな世界から僕達の「太陽」が消えるのでした

世界の終わりに青い星が降る
僕達の空に咲く青い花

出典: 青い太陽/作詞:深瀬慧 作曲:深瀬慧/中島真一

ところでこの記事を読んでいるみなさんは、太陽が何色なのか知っていますか?

日の出・日の入りのときは赤や黄色に輝き、昼間は白くあたりを照らす太陽。宇宙で見ると"白色"に輝いて見えます。

「青い太陽」の中では"人々が<無色>と思っている"と定義されていますが、これは太陽の存在感と孤独感を引き出すための誇張表現だと思います。

さてその太陽が死んでしまうとき、地球の空には<青い花>が咲いたように太陽の欠片が降り注ぐのかもしれませんね。

世界の終焉であるはずなのに幻想的な景色が見られるかもしれないというのも皮肉な話です。

失って初めてわかる<存在意義>