フレデリック「オンリーワンダー」は実写ドラマ化の「ベイビーステップ」主題歌♪歌詞情報はこちら！

シニカルなメッセージを描く「オンリーワンダー」は、周りの目を気にする「君」に対して、歌い出しから「しっぽふってんなよ」と辛辣な言葉をぶつけます。

ワンダー(驚き)やテンダー(優しい)、歌っ「てんだ」、笑っ「たんだ」、オンリー「ワン」など、サビの歌詞には韻を踏むワードが散りばめられていて、フレデリックらしいノリの良い曲調を作り上げています。

そんな軽快な歌詞の中にも「誰かと比べて1番になるんじゃなく、オンリーワンになることこそが(人生の)扉を開く」という強いメッセージが綴られます。

「ラブミーテンダー(Love Me Tender)」は、「やさしく愛して」と訳される名作映画のタイトルです。

思春期は周りの目を気にして、周りの中で優れた存在でいたい、認められたい、居場所がほしいと思うことが多い時期です。まさに「やさしく愛して」と周りの承認を求めるあまり、「自分」という個性を見失ってしまうこともあるでしょう。

そんな青春の葛藤に対して、フレデリックは「君は君でいろ」とはっきり伝えます。

他の誰かになんかならなくたっていい。そんなメッセージは、思春期の悩む心には厳しくも優しく響きます。 

「人と違う」ということは、青春時代を過ごす「学校」という場所では時に恐ろしい事実として立ちはだかります。

周りと同じじゃない、というだけで不安になり、自分を殺してでも必死に周りに合せようとすることもあるでしょう。

そんな心情に対して曲を通して語りかけ続ける「オンリーワンダー」。この曲は、自分たちの中心的なファン層である中高生・大学生に向けてフレデリックが伝えたかった言葉を歌っているようにも感じられます。

安心していい、君のままでいい、という言葉は、心強く寄り添ってくれるメッセージとして聴く人の心に響きます。

軽快でポップなサウンドとリズムで聴く人を躍らせるフレデリックの「オンリーワンダー」。

曲調はキャッチーながら、真摯な言葉で聴く人にメッセージを伝えてくれる名曲です。

「自分」というものが分からなくなったとき、つい周りと自分を比べ続けてしまって疲れたときには、是非この曲を聴いてみてください。