夢のようなひと時

Bonafide ride, step aside, my Johnson
Yes I could, in the woods of Wisconsin
Wake up the cake it’s a lake she’s kissin’ me
As they do when they do in sicily

出典: Around the World/作詞:Anthony Kiedis, Flea, Chad Smith, John Frusciante 作曲:Anthony Kiedis, Flea, Chad Smith, John Frusciante

“きちんと乗って、きちんと端によける僕のジョンソン

そうだよ、できるんだよウィスコンシンの森で

起きたら森の辺りで彼女が僕にキスしてきている

シチリア島であいつらがやるみたいにね”

ここの歌詞は少々不明な点もあります。

「僕のジョンソン」とは誰なのか。

隠語なのか、具体的な人名なのか。

説は多々ありますが、ここではただ「僕のジョンソン」とします。

夢のようなひと時を過ごしている様子が目に浮かぶかと思います。

まるでおとぎ話のように2人は手に手をとって森で戯れる。

そして朝、目が覚めると彼女がキスしてくる。

なんとも憧れてしまう情景ですね。

ロックンロールという夢を叶えて

女の子になんでもしてあげたい

Where you want to go, who you want to be
What you want to do, just come with me
I saw god and I saw the fountains
You and me girl sittin’ in the Swiss mountains

出典: Around the World/作詞:Anthony Kiedis, Flea, Chad Smith, John Frusciante 作曲:Anthony Kiedis, Flea, Chad Smith, John Frusciante

“君はどこにいきたいんだ?

誰になりたいんだ?

何がしたいの?

何にしても僕と一緒においでよ

なんたって僕は神様と噴水を見たのさ

君と僕2人でスイスの山脈に座れるんだぜ”

女の子に対して、何でも望むものをいってみろよ、といっているようです。

何が欲しくたって叶えてあげられる、だって僕はすごいんだから、という感じでしょうか。

「Sitting」は未来を語る用法で使われていると考えられます。

僕と一緒にいれば、君はスイスの山脈にだって腰掛けられる、そういっているのです。

ロックが超人にしてくれた?

Me Oh My O, Me and Guy O
Freer than a bird ‘cause we’re rockin’ ohio
Around the world
I feel dutiful
Take a wife ‘cause life is beautiful

出典: Around the World/作詞:Anthony Kiedis, Flea, Chad Smith, John Frusciante 作曲:Anthony Kiedis, Flea, Chad Smith, John Frusciante

“僕とあのOってやつは鳥より自由なんだ

だってオハイオのライブでロックやったんだから

世界中を回っていると、何だか心が正直になってくるよ

結婚しようかな、もう人生って素晴らしいんだ”

先ほど、僕はすごいから君に何でもしてあげられるといっていましたね。

ここではその秘密が明かされているようです。

その秘密こそ、ロックの力なのではないでしょうか。

「反抗」から始まるロックという営みはビッグドリームをつかむということです。

まさにロックという夢を成し遂げたRed Hot Chili Peppers。

ロックの殿堂入りも果たしていますね。

ロックを極めたものには何か特別な力が分け与えられるのかもしれません。

鳥より自由だという自覚を持てるくらいの心の余裕を持てる。

女の子を幸せにしてあげられる。

その「ロックのパワーの実態」を感じているようです。

そして、世界を回る過程で自分に素直になれるという心境も吐露しています。

純粋に愛する気持ち

何がわかった?

I know I know for sure
Ding dang dong dong ding dang dong dong ding dang
I know I know its you
Ding dang dong dong ding dang dong dong ding dang

出典: Around the World/作詞:Anthony Kiedis, Flea, Chad Smith, John Frusciante 作曲:Anthony Kiedis, Flea, Chad Smith, John Frusciante

“わかったよ、本当にわかったんだ

わかったんだ、それが君だってわかったんだ”

さて、この曲の最後の部分の歌詞解説に入っていきます。

この曲は最初、女癖の悪いロックンローラーの話かと思われる冒頭に始まります。

しかし、男は知るのです。

何をかといえば「本当の愛を」です。

今までと違う何かに気づいたのか、先ほどは「結婚しようか」ともいっていましたね。

まさに足が地について清純になったという感じです。

先ほどの、「世界を回ると、正直に」という意味もここにあるのかもしれません。

世界を回って手当たり次第女の子と遊んでくると、どんどん飽きてきた。

そして、本当に好きとはどういうことか考えた結果、君に会えた。

このような意味につながるのではないでしょうか。

人生は素晴らしい!

Mother Russia do not suffer
I know you’re bold enough
I’ve been around the world And I have seen your love
I know I know it’s you
You say “Hello” and then I say “I do”

出典: Around the World/作詞:Anthony Kiedis, Flea, Chad Smith, John Frusciante 作曲:Anthony Kiedis, Flea, Chad Smith, John Frusciante

“母なるロシアはまだソ連のことで苦しんでる?

そんなことないくらい勇敢だって知ってるさ

僕は世界中を飛び回っていろんな娘の愛を見てきたんだ

それで、それで君だってわかったんだよ

君が「ハロー」なら僕は「アイドゥー」だ”

これまで述べてきたように、男が真実の愛に気づくというハッピーエンドで終わります。

ロックな一曲なので、途中過激な表現もありましたが、本当は純粋な愛の話でした。