ダークな世界観が人気!「東京喰種」とは?
アニメ「東京喰種」の原作は、石田スイ先生による同名の漫画。
現代の東京を舞台に、そこで暮らす「人間」と、人と変わらない姿で人間に紛れる、人を食べることでしか生きられない「喰種」を描いた作品です。
”人が喰われる”という設定から、ダークな世界観でグロテスクな描写もありますが、ホラーやスプラッタのような猟奇的な話だけではありません。
「人間」「喰種」それぞれの立場で悩みや葛藤、悲しみを抱え、苦しみながらも成長していく人間賛歌のような一面もあり、熱狂的なファンも多数。
アニメ化は、比較的原作に沿って作られた1期、原作者の石田スイ先生が自ら手がけたアニメオリジナルストーリーの2期(√A)があります。
また、実写映画化、舞台化もされ、2018年には続編「東京喰種:re」のアニメ化も決定。今後の展開が楽しみな作品です。
OPを飾るのは、原作者が熱烈にオファーして決定したアーティスト!
アニメ「東京喰種」の1期OPは「凛として時雨」のギターボーカル・TKが「TK from 凛として時雨」名義でリリースした『unravel』。
2期(√A)OPは元「the cabs」のギターボーカル・高橋國光のソロプロジェクト「österreich(オストライヒ)」の『無能』。
どちらも、原作者の石田スイ先生が熱烈にオファーして決定したアーティストです。
世界観がハマりすぎ!
2曲とも、世界観がぴたりとはまっていて、アニメ映像と合わせたときのシンクロがたまらない!
作品を表現した曲というだけでなく、もはや作品の一部になっている、そんな曲だと思います。
1期OP『unravel』/TK from 凛として時雨
タイトルの『unravel』は、もつれた糸などを「解く、ほぐす」、疑問などを「解明する」という意味です。
期間限定版のCDは、原作の作者でもある石田スイ先生描き下ろしのイラストでした。
ジャケットの表面は物語のヒロイン・トーカ、裏面には目隠しされた主人公・カネキが描かれていて、ふたりが糸で結ばれているデザインになっています。
1期OP映像はこちら!
「東京喰種」の世界では、大多数の人間にとって、謎が多い喰種の存在は脅威以外のなにものでもありません。
排除し駆除する対象として、また、決して関わってはいけない存在として描かれています。
主人公のカネキは、そんな世界で、事故に遭って喰種の臓器を移植され、半喰種となってしまった元・人間です。
『unravel』の歌詞の意味を探ってみた
教えて教えてよその仕組みを僕の中に誰がいるの
壊れた壊れたよこの世界で君が笑う何も見えずに
壊れた僕なんてさ 息を止めて
ほどけないもうほどけないよ真実さえfreeze
出典: https://twitter.com/happy_910lly/status/907560591857926144
最初から、カネキの心の叫びのような歌詞ですよね。
「教えて教えてよ」と状況が飲み込めないまま混乱するカネキ。カネキの体内には文字通り喰種のリゼが”いる”のです。
ならばいっそ「壊れた僕なんてさ」と、喰種になった自分の息の根を止めたいと願います。
ですが、腹を裂こうと振り下ろした包丁が折れ、決定的に喰種であると自覚してしまったシーンは印象的でしたよね。
喰種とは何なのか、生きるとは何なのか、なぜ自分がこうなってしまったのか。
運命には抗えないとでもいうように、もう喰種として生きる以外に選択肢がなくなったカネキの、目の前に広がる世界への絶望を感じます。
壊せる壊せない狂える狂えない
あなたを見つけて揺れた
歪んだ世界にだんだん僕は透き通って見えなくなって
見つけないで僕のことを見つめないで
誰かが描いた世界の中であなたを傷つけたくはないよ
覚えていて僕のことを
鮮やかなまま
出典: https://twitter.com/happy_910lly/status/907560591857926144