母への気持ちが溢れる歌詞に涙こぼれる!
今年 母の日にこの声で
今は亡き父に授かったこの声で
カーネーションを添えて
この歌を贈ります
ありがとう ありがとう
明日も明後日も
大好きなお母さん 幸せな姿見せたくて
でも当時 ぜんぜん売れないシンガー
とくにお金なくて苦しんだ時 実家で焼き魚
悔しさ込み上げて 泣きながら
今ではたまにライブに来て
まるでファンみたいに手を振って
小さくなった手を見ながら
もう歳だから
楽させてあげなきゃなって 心の中で泣いた
出典: おかん~yet~/作詞:ベリーグッドマン 作曲:ベリーグッドマン
“親孝行 したい時には 親はなし”とは昔から言われている言葉ですが、本当に親というのはいつまでも当然いてくれると思いきや、本当は全く違いますよね。
自分が大人になって年を重ねていくにしたがって、あんなに大きく思えた親の背中が小さくなっていくことに気づいて、何とも言えず切ない気持ちになるわけです……。
ただ親は年と共に身体的には小さくなっていくのですが、自分が大人になればなるほど、親の偉大さが身に染みて“やっぱり親ってすごいわ”と頭が下がります。
年を取っていく親に、子供は少しでも親孝行したい・立派な姿を見せたい!と思うのですが、実は親からすれば子供がどんな道を歩もうとも、幸せでいてくれさえすればそれで十分なんですよね。
良い意味で、親の心はいつまでも子知らずであり、子の心については親はいつまでも汲み切れないままなんでしょうね。
こうした親と子の心のすれ違いがあるからこそ、お互いに分かりあいたい、大事にしあいたいと思うのかもしれません。
※
まだ頼りない男で
ずっとあなたの子供です
大きな心で いつも味方してくれたね
丸くなる背中を見て 小さな手を繋いで
照れくさいこの歌を 心を込めて歌うよ
※
出典: おかん~yet~/作詞:ベリーグッドマン 作曲:ベリーグッドマン
上でご紹介している部分はこの楽曲のサビであり、度々楽曲の中に出てくる部分でもあります。
ベリーグッドマンが色々と言葉を重ねながらも、一番伝えたい気持ちはこの部分に込められている気がしますね。
“ただ、あなた(母)のために、素直に感謝を伝えたい”
この気持ちが、「おかん~yet~」の歌詞におけるどの行間からもにじみ出ている気がしませんか。
年甲斐もなくオシャレに敏感で
自分が好きな赤色 カーキ色の服を着てると
「似合ってる」って褒めてくるところも笑っちゃう
いつも曲がったことが大嫌い
時間に厳しく 「挨拶は大切」
「人の痛みがわかる人になれ」と
おんなじ話を何度もしてたね
出典: おかん~yet~/作詞:ベリーグッドマン 作曲:ベリーグッドマン
育児をしていると、毎日毎日本当~~~~に、同じことを繰り返し言い続けて嫌気がさす時がたくさんあります。
しかし、そうした言葉や気持ちを、その瞬間に全部わかっていなくても、大きくなって“おんなじ話を何度もしてたね”って覚えていてくれたら、それで親の努力は報われそうです。
基本的に親が繰り返し言っていることは、難しい話なんかではなく、生きていくうえで本当に大切なシンプルな部分だと思います。
きっと“おかん”も、子供が何を恩返ししてくれるより、自分が伝え続けてきたことがしっかりその子の血肉になっていると気づけたら、それだけで思い残しがなくなるのではないでしょうか。
オカンは地元の喫茶店のスーパーヒーロー
いつもホットのブラックコーヒーを片手にトークショー
真っ赤な口紅がとれるまで喋ってる
親譲りの愛嬌ってやつは健在で
気づけば仲間が沢山
おっちょこちょいで不器用な性格も
「あたしに似たなんてホンマ贅沢よ」
ひとこと多いとこも涙もろいとこも
全部あなたに似たんです。
※繰り返し
出典: おかん~yet~/作詞:ベリーグッドマン 作曲:ベリーグッドマン
この楽曲は冒頭に“今は亡き父に授かったこの声で”という歌詞があります。
歌い手が男性なので、声が父親に似てくるのは一般的なのかもしれませんが、父に似た声と母の愛嬌や性格に似た素質を持つ子って、母親的にはすごく嬉しいんじゃないでしょうか。
親子には血縁がある場合が多いですが、そうなると親子って似ている部分があってもDNA的に当然と考えてしまったりします。
しかし夫婦は他人であり、どんなに好き合っていても血縁的に繋がれることはほぼありません。
であるのに、自分の愛した人の声をもち、自分の性格に似た子供が目の前にいるとなると、自分とパートナーが子供によって融合したことを現実として見られるわけです。
その子が、夫の声で“全部あなた(母)に似たんだよ”と言ってくれたら、これほどまでに奇跡と呼べるものはないのではないでしょうか。
伝えたい言葉が恥ずかしさで埋もれる
こんなはずじゃなかったのに
またぶつかってしまうんだ
朝から晩まで働いて愚痴なんか聞いたことなくて
僕に夢を託してあなたは見守る
料理洗濯に掃除嫌な顔一つせずにこなしてくれた
あなたの得意料理は僕の大好きなハヤシライス
傷つけることもあった
優しさに甘えてばっかの僕にできることはただ一つだけ
あなたの希望でいること
※繰り返し
出典: おかん~yet~/作詞:ベリーグッドマン 作曲:ベリーグッドマン
現代社会において、夫婦という形式であれ何であれ、大人の男女が子を持つにあたっては“子を持つか持たないか”で選択肢があります。
そのどちらの選択肢も、当人同士が納得しているのであれば、外野がとやかく言うことではないと、筆者は考えています。
子を持つ選択には、親自身の自由な時間がなくなるとか、子供がしっかり育つかどうかというリスキーさも伴います。
しかし、これだけは確実だと言えるのが、子供というのは“目の前に具現化している未来だ”ということ。
生き物は、種によるそれぞれの寿命をもちながら、その生きている時間の中で生を全うします。
生きていられる時間においては、幼年期があり、青年期があり、壮年期があり、そして老いていき、死を迎えます。
現状ではどんなに抗っても自分自身が死を超えることはできません。
ただ1つ、自身ではなくても、自身のDNAを受け継ぐ人だけは、親世代の死を越えて、親から見るところの“未来”を生きることができるのです。
子を持った親にとっては、子供は具現化した未来であり、私達が実現できなかったものを実現できるかもしれない“希望”なのです。
おわりに
2018年4月4日に待望の6thアルバム『SING SING SING 6』のリリースが決定しているベリーグッドマン。
くじけても前を向くことを忘れない、ポジティブな歌詞と世界観できっとまた新しいアルバムでも多くの人に勇気を与えてくれることでしょう!
これからも彼らの活躍から目が離せませんね!
無料で音楽聴き放題サービスに入会しよう!
今なら話題の音楽聴き放題サービスが無料で体験可能、ぜひ入会してみてね