想いを打ち明けたというのは、告白したということでしょう。そして無事付き合うことになり、隣にいることができるようになった幸せが歌われています。
“わたし”ではなく“あたし”というところが、奥華子らしさがよく出ていますね。
C G
お互いの名前の呼び方も
Am7 C/D Em
手の繋ぎ方も ぎこちなくて
C G Em
そんな頃が懐かしいほど
Am7 C/D G
ずっと一緒にいたよね
出典: シンデレラ/作詞:奥華子 作曲:奥華子
付き合ったはいいものの、なんだかぎこちない初々しい様子が優しく描かれています。
お互いに慣れていない雰囲気から察するに、学生同士の恋愛なのでしょうか?
手探りながらも愛を育んでいく様子が歌詞から見て取れますね。
Em Bm7
好きすぎて苦しくなって
C G
信じたいのに疑って
Em Bm7
「別れよう」って言ったのは
C G Am7 C/D D
「別れたくない」って言葉が聞きたかっただけなのに
出典: シンデレラ/作詞:奥華子 作曲:奥華子
自分の“好き”が一方的なのでは……と悩んでしまうのは、相手を好きであればあるほどよくあることです。
自分以外の女の子と話しているだけで嫉妬してしまったり、自分が好かれているのか不安になってしまったり……。
そんな不安から、この歌詞のように相手を試すような行動をしてしまったことのある人も多いのではないでしょうか?
ただの喧嘩で終わればいいのですが、「シンデレラ」ではそううまくはいかなかったようです。
B7 Cmaj7 D/C Bm7 B7 Em
今まで有難う 本当に大好きだったよなんて
Am7 B7 Em Dm7
冗談言える あなたじゃないって知ってるから
G Cmaj7 D/C Bm7 B7 Em
あたしは突然 魔法が解けたシンデレラみたい
Am7 C/D C G Am7 G
今はまだ 思い出にできない
出典: シンデレラ/作詞:奥華子 作曲:奥華子
別れた直後の心境を、魔法が解けてしまったシンデレラにかぶせて表現しています。
幸せだった日々が一瞬にしてなくなり、現実に引き戻されてしまったような気持ちなのでしょう。
まだ自分の中では別れが受け入れられていないことから、本心ではない言葉を口にできるということなのでしょうか。
C G Am7 C/D G
お揃いのマグカップも全部 二人で選んだ物だけど
C G Am7 C/D G
好きという気持ちと一緒に あなたが置いていった物
出典: シンデレラ/作詞:奥華子 作曲:奥華子
お揃いのアイテムといえば、カップルの証。それを置いていかれた=好きじゃなくなった、というのが独特の表現ですね。
二人の思い出の品があると、余計に“本当に別れたんだ”と実感せざるを得ません。
Em Bm7 C G
眠れなくて泣き疲れて もう一度だけ会いたくて
Em Bm7
返事を待つ あたしの手に
C G Am7 C/D D
「新着メールはありません」の文字だけ 光ってる
出典: シンデレラ/作詞:奥華子 作曲:奥華子
自分から別れの言葉を言ったはずなのに、まさか本当に別れることになるとは思わなかった“あたし”。
おそらく諦めきれずに、復縁を願うようなメールを送ったのでしょう。しかし相手からの返事はなし……。
何度も新着メールの問い合わせをして、その都度落胆してしまう切ない様子が目に浮かびます。
B7 Cmaj7 D/C Bm7 B7 Em
あなたに出会えて 本当に幸せだったよなんて
Am7 B7 Em Dm7
笑顔で言える あたしに今はなれないけど
G Cmaj7 D/C Bm7 B7 Em
大切なものを 忘れてしまったシンデレラみたい
Am7 C/D Em
ガラスの靴じゃ あたしは歩けない
出典: シンデレラ/作詞:奥華子 作曲:奥華子
幸せだった日々とそれをくれた彼氏に感謝の気持ちを伝えたくても、失恋直後はまだそこまでは吹っ切れません。
“別れたことも、実は嘘なんじゃないか”という一抹の希望も捨てきれず……。
シンデレラだった頃に履いていた“ガラスでできた靴”は、いつになれば脱ぐことができるのでしょうか?
Cmaj7 D/C Bm7 B7 Em
あなたと過ごした全てが大切だったよずっと
Am7 B7 Em Dm7
喧嘩した日も あたしのそばにいてくれたね
出典: シンデレラ/作詞:奥華子 作曲:奥華子
曲の後半では、徐々に失恋を受け止めていく様子が描かれています。
大切だった日々や彼氏がくれた優しさを思い返しながら、心の霧が晴れるのを待っているのでしょう。
G Cmaj7 D/C Bm7 B7 Em
今まで有難う 本当に大好きだったよ ずっと
Am7 B7 Em Dm7
笑顔で言える あたしになってみせるから
G Cmaj7 D/C Bm7 B7 Em
あたしは突然 魔法が解けたシンデレラみたい
Am7 C/D G
二人の日々が 思い出になっていく
出典: シンデレラ/作詞:奥華子 作曲:奥華子
これまでは素直に言えなかった感謝と別れの言葉が、ようやく口に出せるようになりそうな心境が歌われています。
“失恋は時間が解決する”ということなのでしょうか。曲の最後では、吹っ切れたような前向きな気持ちの描写で締めくくられます。
失恋を乗り越えた女の子の強さ
失恋は多くの人が経験するものですが、初めての恋や思い出がたくさんある恋は特に引きずってしまうもの。
そんな恋を失っても自分の殻に閉じこもってしまうことなく、前を向いて歩いていく女の子の強さのようなものを感じる楽曲です。
失恋ソングといっても全体が明るい雰囲気に仕上がっているため、余計に鬱々とした気持ちになってしまうこともありません。