ずっと傍にいる人というのは、いなくなってしまってから本当の大切さに気付くものです。
生きる意味すら失ってしまったような絶望感が感じ取れます。
彼女を雑に扱ってしまったという経験を持つ男性は多いのではないでしょうか。
当たり前の日々を当たり前と思わずに生活しなければ、主人公のように後悔をしてしまいます。
孤独な夜
手持ち無沙汰になったような
どうしようもなくなった夜な夜な
君に言われた言葉を思い出している
出典: ナイトクロージング/作詞:石原慎也 作曲:Saucy Dog
夜になると君のことばかり思い出してしまうようです。
悲しさばかりで、なにをしていいのかもわからなくなっているのでしょう。
君からいわれた別れの言葉が頭の中でリフレインし続けています。
一体なんといわれたのでしょうか。
その言葉はこの後に登場します。
君が残した言葉
だいたいあなたはいつだって
言い訳ばっかりで嫌になっちゃったっていう
君の後ろ姿見送ったあの日に戻れたら
出典: ナイトクロージング/作詞:石原慎也 作曲:Saucy Dog
君の放った台詞から、主人公が起こした失態は一度だけではないことがわかります。
何度も繰り返していたせいで愛想を尽かされてしまったということなのでしょう。
謝るよりも先に、自分を守るための言葉しか出てこないような人間は誰からも大切にされません。
引き止めなかったことだけが唯一、相手を想っての行動だと感じます。
玄関先手を掴んで 謝り倒して
君を取り戻せたとして
何回も何回目だっけ?の繰り返し
結局なにも変わりはしないと呟くのさ
出典: ナイトクロージング/作詞:石原慎也 作曲:Saucy Dog
もし君を引き止めたとしても、また同じ失態を犯してしまうことを自分でもわかっているのでしょう。
そういった人間は、口では謝っていても心から反省をすることはしません。
その場しのぎで築き上げてきた時間はとても脆く、簡単に崩れてしまいます。
グサリと刺さる台詞
「最低なんて言わせないで」
君の声が僕の中煩く駆け巡る
どうやったって同じ未来で
悔やんだところでどうせ
君じゃないんなら意味が無いからなんてさ
無意識のうちに思い出している
朝焼けは少し君の匂いがした様な気がしたんだよ
出典: ナイトクロージング/作詞:石原慎也 作曲:Saucy Dog
彼女の言った言葉から今までしてきた我慢がにじみ出ています。
こんなことを言われたら嫌でも心に残ってしまいますね。
それでも君は主人公を傷つけるような言葉を言いたくなかったはずです。
最後まで主人公のことを想いやる気持ちがあったからこそ、遠回りないい回しにしたのでしょう。
そんなことをいわせてしまった主人公がすべて悪いのです。
優しさに甘えた主人公の後悔は、なかなか同情できることではありません。
ダメ男は「おまえじゃなきゃダメなんだ」というようなセリフを別れ際によく言います。
しかし、それは独りよがりな依存以外のなにものでもありません。
「愛している」という感情とは程遠いものです。
後悔の理由
別れの原因
歌詞の中では描かれていない彼の後悔の正体とは一体何なんでしょうか。
それは恐らく「浮気」なのではないかと思います。
彼女に「最低」と言わせるほどの出来事。
そして、「何度も繰り返している」といったようなことも描かれています。
このことから、女遊びを止められないダメ男の浮気が別れの原因だったのではないでしょうか。