バッドタイミング でもトキメキはあたしよりもずっと素直らしいね
あの質問されたら あたしなんて言うかな
出典: 彼氏はいません今夜だけ/作詞:コレサワ 作曲:コレサワ
きっとこの歌詞の主人公は、このように思ったのでしょう。
「自分が彼氏持ちじゃなければ、この人と付き合っても良かったのに」と。
そんな複雑な気持ちを「バッドタイミング」という言葉で表現していますね。
彼氏とは別れたくないけど、ときめきを与えてくれるこの人とも関係を深めたい。
そんな絶妙な気持ちが「バッドタイミング」という一言にギュッと詰まっているように感じられます。
この主人公もきっと「浮気はよくない」と分かっているのでしょう。
でも自分の心を誤魔化すことはできませんでした。
歌詞に出てくる「あの質問」とは「彼氏っているの?」という質問のことでしょう。
意中の相手から「彼氏っているの?」と聞かれた時になんて答えようか迷っているみたいですね。
「浮気は絶対にしない!」ときっぱり決断できるのであれば、迷うことなんてないはずです。
ということは「あわよくば、この人と親密な関係になりたいかも…」と思っているのでしょう。
絶妙すぎる言葉選びのセンスにも注目!
彼氏はいません 今夜だけ
ちょっとドキドキしたいの でも家には帰してね
彼氏はいません 今夜だけ
ちょっとだけでいいから
あなたと間違えたい
出典: 彼氏はいません今夜だけ/作詞:コレサワ 作曲:コレサワ
ここでサビメロに突入します。
散々迷ったあげく、主人公が心の中で出したのは「彼氏はいません今夜だけ」という答え。
とても都合の良い答えにも見えますね。
でも、自分の気持ちに噓をつくことができなかったのでしょう。
「どうせ彼氏にもバレないし、今夜だけ彼氏がいないふりしよっかな~」という曖昧な気持ちを見事に表現した答えですね!
さすがコレサワさん!と言いたくなるような絶妙な言葉選びがすごいです。
でも、まだ浮気相手に対してちょっぴり警戒している部分もあるのでしょう。
「家には帰してね」という言葉にその心情が表れていますね。
「仲良くなりたいけど、相手の家に上がるほど親密な関係にはまだなりたくない」という気持ちが読み取れます。
そして最後の「あなたと間違えたい」という歌詞。
完全に「浮気したい」といっているように聞こえますね。
浮気を肯定しようとしている主人公
こんなことも歌えちゃう世の中だし
むくんじゃって 指輪は取れないし
出典: 彼氏はいません今夜だけ/作詞:コレサワ 作曲:コレサワ
ここから2番のパートに入ります。
1番の歌詞では、ときめく相手と出会ってしまい「浮気をしたい」と思っている主人公の気持ちが描かれていました。
そして2番の冒頭では、自分の気持ちをなんとか肯定しようと考えている様子が読み取れます。
「浮気をテーマにした歌だっていっぱいあるんだし…」といって、浮気はよくあることだと自分に言い聞かせているのでしょう。
この部分の後半では、指輪についても歌われています。
ここでいう指輪とは、きっと恋人同士でつけるような指輪を指しているのでしょう。
その指輪がむくんで取れないといっているので「浮気相手に彼氏がいるってバレちゃうかもなー」と思っているのかも!?
ここの部分は他にも色々な解釈ができそうですね。
雰囲気のある場所で過ごしている二人
こんな時だけずるくないですか?
暗闇でも目を見つめてほしいの
あの質問くるかな あたしなんて言うかな
出典: 彼氏はいません今夜だけ/作詞:コレサワ 作曲:コレサワ
「暗闇でも~」といっているので、この歌詞の主人公と浮気相手はどこか暗い場所にいるのでしょう。
雰囲気の良いレストランでのディナー、静かな夜の公園、イルミネーション。
きっとそんなロマンチックな場所にいるのではないかと推測できます。
そして、浮気相手に対して「目を見つめてほしい」なんてひそかに思っちゃっている主人公。
キュンキュンしたいという欲求が強く出ているフレーズでもありますね。
雰囲気のある場所で過ごしている二人。
でもまだ付き合ってはいません。
となると「あの質問(=彼氏はいるの?という質問)」が飛んでくる可能性は大いにあります。
だって浮気相手の方は「彼氏持ちの女性」ということを知らないのですから。
とうとう聞かれてしまった「あの質問」
こんな気持ちにさせないでダーリン
どこに出かけるのか 聞いてほしかった
でももう手遅れみたいだわ だって
あの質問きちゃった
あたし嘘ついちゃった
出典: 彼氏はいません今夜だけ/作詞:コレサワ 作曲:コレサワ
「ダーリン」というのは彼氏のことを指しているのでしょう。
彼氏に黙って、浮気相手のもとへ出かけようとしている主人公。
ここで「どこに出かけるの?」と彼氏から聞いてくれてたら、ちょっとは浮気の抑止力になったかもしれません。
しかし、そんなことさえも聞いてこない彼氏。
主人公に対して興味がなくなってしまった彼氏の気持ちが垣間見れますね。
そして、とうとう「あの質問」を浮気相手からされてしまった主人公。
「噓ついちゃった」といっているので「彼氏はいません」と答えてしまったのでしょう。
でもきっと心の中でこう付け足したはず。
「今夜だけね」と。
ときめきに打ち勝てなかった主人公
彼氏はいません 今夜だけ
ちょっとドキドキしたいの やっぱ家には帰さないで
彼氏はいません 今夜だけ
ちょっとだけでいいから あなたと
ちょっとだけでいいから あなたと
間違えたい
間違えたい
出典: 彼氏はいません今夜だけ/作詞:コレサワ 作曲:コレサワ
結局ときめきに打ち勝つことができなかった主人公。
大きな噓もついちゃったし、もうなるようになってしまえ!と吹っ切れている様子が描かれています。
1番のサビでは「家には帰してね」といっていました。
でもここのサビでは「家には帰さないで」といっています。
一線を超えてしまってもいいやと思っているのでしょう。
そして主人公は再び「あなたと間違えたい」と強く願うのでした。
"彼氏持ち"ということを知らされていない浮気相手からしてみたら、とんでもない話ですよね。
でもそんなちょっぴりズルい内容もコレサワさんが歌うと可愛く聴こえるから不思議です!
おわりに
ドキドキさせるような展開が魅力的な歌詞でしたね!
まるでドラマのワンシーンを観ているような気分にさせてくれる作品だと感じました。
コレサワさんの作品は、この楽曲の他にも心を掴むような歌がたくさんあります。
恋愛に関する価値観を描いた「あたしを彼女にしたいなら」。
シンガーソングライター目線で綴った失恋ソング「SSW」。
これらの楽曲は、女性なら思わず共感してしまうようなフレーズが満載です!
気になる方はぜひチェックしてみてくださいね!