そう誰も知らない(そう誰も知らない)
世界へ行きたかった(世界へ行きたかった)
顔を晒したって気づかれない
人混みの中 歩きたかった
自分が誰か
どうだっていい
出典: 僕のこと、知ってる?/作詞:秋元康 作曲:中村泰輔
2番のサビが終わると、再びAメロのパートに入ります。
ここでは「僕」と乃木坂46の彼女たちが更に親和性を高めていきます。
毎日テレビで見ない日はない彼女たち。
街へ出れば、簡単に誰かに気づかれてしまいます。
アイドルの道を選んだのは彼女たちです。
しかし、それが窮屈になってしまう気持ちはとても分かります。
そんな場所から解き放たれて、自分を知っている人がいない場所へ。
その憧れをここから読み取ることができます。
自分という存在が何であろうといい。
そう言い切る彼女たち。
アイドルであることと、自分自身であること。
その間で悩み続ける彼女たち。
これは、そんな彼女たちが前へ進もうとしている様子を表しているのでしょう。
街に貼られたポスター
誰かに似てるような…
出典: 僕のこと、知ってる?/作詞:秋元康 作曲:中村泰輔
サビの歌詞を繰り返した後、楽曲のラストに不意に現れるこの歌詞。
自分という存在を分からずにいた「僕」。
しかし、孤独なまま歩いた街の中で手がかりを見つけます。
2行目でいう「誰か」というのは、「自分」のことに違いありません。
しかし、ポスターに写る自分はかりそめの姿といえるでしょう。
それが自分であるとすぐに気付けないのは、「本来の自分」と差があるからではないでしょうか。
この2行では、「本来の自分」と「着飾った自分」が対峙しています。
対峙させることで、2つの違いはより鮮明になるのです。
「僕」はこの歌詞の後、ポスターの人物が自分であると思い出すことでしょう。
二面性を持つ自分を目にして理解することによって、捨ててしまった昔の自分を取り戻す。
そんな歌詞のラストであると感じました。
彼はこの後、やっと迷子であった自分と決着をつけるのでしょう。
まとめ
今回は乃木坂46「僕のこと、知ってる?」の歌詞の解釈をお届けしました。
少しでも、この楽曲に込められた意味を理解する手助けができていたら嬉しいです。
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