So, blow him away!

出典: My oh My/作詞:KAMIKAORU・Erik Lewander・Ylva Dimberg・Louis Schoorl 作曲: KAMIKAORU・Erik Lewander・Ylva Dimberg・Louis Schoorl

「blow away」で「吹き飛ばす」という意味の英語になります。

上の英文を直訳すれば、「だから、彼を吹き飛ばす」

曲中の意味に沿って訳せば「だから、彼を追放するのよ!」となるでしょうか。

ともかく、主人公の強い決意がうかがえます。

人間関係の中で、どちらか片方が苦しい我慢を強いられる状態は不健全です。

主人公も恋人の遊び人的な態度に我慢できなくなったのでしょう。

My oh My oh My oh My!
トラブルがお約束の
Liar Liar Liar Liar!
アナタの家はもうないわ
My…oh…My…oh…My…oh…My…!!!

出典: My oh My/作詞:KAMIKAORU・Erik Lewander・Ylva Dimberg・Louis Schoorl 作曲: KAMIKAORU・Erik Lewander・Ylva Dimberg・Louis Schoorl

「Oh, my!」は、英語で「オーマイゴッド」の略として使われることがあります。

日本語で言う「ヤバイ」や「マジ」のように、特に意味が無くても良いのです。

曲名でもある「My oh My」は、ここでは怒りを込めた言葉ではないでしょうか。

恋人のことを「My love(私の愛しい人)」と言うことがあります。

怒りを込めて「あなたね……!」と呟いているような状態でしょうか。

もう「Love」と口に出せないほどの怒りを抱えているのかもしれません。

しかも、遊び人の恋人のさらに厄介なところがここで分かります。

「トラブル」です。

後々まで尾を引くトラブルは、後始末までが大変です。

周りにいる人も巻き込まれてしまう可能性すらあります。

主人公はこれまでにも、恋人がたくさんのトラブルを起こすのを見てきたのでしょうか。

後処理に奔走しなければならないことにも嫌気がさしたのかもしれません。

それも、別れを切り出すきっかけになったようです。

Liar」は「ライアー」と読み、「嘘つき」の意味。

一晩待っても帰ってこない、トラブル続き、嘘。

恋人の欠点が次々と明らかになります。

主人公は別れを決意すると同時に、恋人を家に入れないことにしました。

それが主人公が見つけた別れの形なのでしょう。

似合わない人と一緒にいた気づき

悲しみの中で踊る

Dnacin’ in the rain
雨とラグタイムピアノ

出典: My oh My/作詞:KAMIKAORU・Erik Lewander・Ylva Dimberg・Louis Schoorl 作曲: KAMIKAORU・Erik Lewander・Ylva Dimberg・Louis Schoorl

「雨の中で踊る」という意味の英語から、2番が始まります。

これはどんな情景を表しているのでしょうか?

文字通りに「雨の中で踊っている」という意味も取れますが、もう1つ。

雨は「悲しみ」「涙」を表している可能性もあります。

ドラマ映画などでも、涙する主人公に雨や雪が降り注ぐシーンがありますよね。

また、「ラグタイム」もピアノの弾き方を表す音楽用語です。

こちらはリズムを大きく強調して弾くスタイルを表します。

強調するには、弱く弾くところも必要ですね。

音の強弱の表現は、そのまま主人公の感情の揺れを象徴しているのではないでしょうか。

いざ恋人を追い出してみたは良いけれど、やはり悲しいところもある。

ドア越しに何かを話したかもしれません。

後悔と、ついに思い切りをつけた爽快感が交互に訪れます。

決意は変わらない

Aint’ gonna fool me twice!

出典: My oh My/作詞:KAMIKAORU・Erik Lewander・Ylva Dimberg・Louis Schoorl 作曲: KAMIKAORU・Erik Lewander・Ylva Dimberg・Louis Schoorl

しかし、すぐ下に力強い決意の言葉が続きます。

「私は二度と自分を騙さない!」

そんな意味合いの歌詞です。

遊び人の恋人と付き合い続けることに、かねてから違和感があったのでしょうか?

自分に嘘をつき続けていると、どこかで苦しくなるものです。

別れを告げた主人公は、自分にとって正しい決断をしたと言えるでしょう。

エンターテイナー気取りのアナタ
Prima Donnaのワタシに釣り合わない
やり直したいならザンゲしてもう1度

出典: My oh My/作詞:KAMIKAORU・Erik Lewander・Ylva Dimberg・Louis Schoorl 作曲: KAMIKAORU・Erik Lewander・Ylva Dimberg・Louis Schoorl

芸能人は、交際や破局を大きく報道されます。

そのせいか、派手な付き合いをすれば良いと勘違いしている人もいるようです。

恋人は実際の有名人ではなく、「気取っている」だけだということもポイントですね。

また「プリマ・ドンナ」は、オペラの主役を務める女性シンガーのことをさします。

直訳は「1番の女性」です。

このことから、主人公の女性は美人であることが窺えます。

遊び人の恋人と別れても引く手あまたかもしれません。

悲しみが怒りに変わる

oh, father father
ねぇ、神様
どうすればいい?
愛してたの
赦さないわ…!

出典: My oh My/作詞:KAMIKAORU・Erik Lewander・Ylva Dimberg・Louis Schoorl 作曲: KAMIKAORU・Erik Lewander・Ylva Dimberg・Louis Schoorl

ここで、主人公の迷いが垣間見える場面です。

自分では答えを見つけ出すことができず、気持ちが揺らいでいるようです。

主人公の本音。

それは、恋人を愛する気持ちは本物だったということ。

たとえ、相手が遊び人だろうが、トラブル続きだろうが、愛は本物でした。

それを認めると、次に湧き出てきたのは怒りのようです。

愛が深かった分、いい加減な扱いに腹が立ったのでしょうか。

また「ゆるす」という言葉には、普通「許す」の字があてられます。

ここで使われている「赦す」の字は常用外です。

こちらの字は、「相手の過ちを責めずにおく」という意味を持っています。

主人公は別れを告げるのみならず、相手を責めずにはいられなくなったのでしょう。