苦しいことは人を強くする?
左右の靴間違えるし 改札チャージ不足
値札ついたままの服は着ちゃう
人生楽ありゃ苦もあるって苦しいことばかり!
だから人って強くなるのかな
出典: 疾走ペンデュラム/作詞:本田光史郎 作曲:本田光史郎
ここから2番の歌詞に入ります。
歌詞を見る限り、人生に降りかかる災難は相変わらずのようです。
やっぱり日常は嫌なことや悪いことで溢れているのは誰でも一緒なのですね。
しかし苦しいことを乗り越えるからこそ、人は成長することが出来るのではないでしょうか。
良いことばかりでも人は成長できません。
そう考えると、普段起こる辛いことというのは人を成長させてくれる試練なのかもしれませんね。
未来への不安を感じるより今を楽しもう
明日(あした)の僕はもっとイケてるかい?
明日のことは明日考えよう!?
この刹那(とき)を一瞬を無駄にして本当にいいの?
心配なんてする暇があれば楽しもう
出典: 疾走ペンデュラム/作詞:本田光史郎 作曲:本田光史郎
いつも人は今日より明日、明日より明後日とどんどん良くなろうとします。
特に向上心が高い人はそんな傾向があるのではないでしょうか?
これから良くなろうとするから今の内に不安を感じる人もいるでしょう。
ところがこの歌詞では「そんな必要ない!」とバッサリ言っているように感じられます。
確かにそうですね。
まだ来ないこれからの未来を考えるよりも、今を楽しんだ方が有意義です。
たとえ一瞬でも過ぎたそれが戻ってくることはありません。
まだ来ない一瞬のために、もう帰ってこない時間を無駄にしてしまって良いのでしょうか?
人生は一度きりなのです。
これからを心配する前に今を笑って過ごそうよと提案していますね。
仲間たちと助け合って笑い飛ばそう
LET’S JOY!
メンコリは、ナンセンス!
何度も何度も何度も心ん中で
自分を愛してあげずにいじめちゃうの?
LET’S JOY!
奥の手さ、ペンデュラム!
どんなにどんなにどんなに凹んでても
みんなでじゃんじゃんはしゃいで忘れちゃおう
僕らは一人じゃない(これからもずっと)
助け合える仲間なんだ!
出典: 疾走ペンデュラム/作詞:本田光史郎 作曲:本田光史郎
2番目のサビです。
「メンコリ」とは「メランコリー」の略でしょう。
「メランコリー」は「ゆううつ」や「落ち込んでいる」という意味の言葉。
1番の「おセンチ」とほとんど同じ意味ですね。
やっぱり、どんよりした気分でいるのって誰だって嫌なものです。
しかも一度気分が落ち込むと深みにはまってしまう。
「こうだから自分はダメなんだ」「あれもダメだこれもダメだ」と考え始めることに。
4行目の歌詞は、そんな状態に待ったをかけているのではないでしょうか。
心も体も独りでいるとそうなりやすいように思えます。
寂しいからというより、歯止めをかけてくれる相手がいないからでしょう。
そんな時は仲良くしてくれる人と遊ぶのがいいということかもしれませんね。
そうすれば、1番のサビの歌詞のように世界を変えられる筈!
間奏を挟んだラストのサビは1番のサビと同じ歌詞です。
人生は楽しんだもん勝ち!
「疾走ペンデュラム」で伝えている「勝者」とは、「今この時を楽しんだ人」であると言えるでしょう。
誰にだってツイていないことや苦しい時はあります。
ですが悩んでいるよりも笑って楽しんでいる方が、ずっと価値のある時間の使い方。
だって、過ぎた時間は戻ってこないのですから。
一度きりのこの瞬間を大切にしようというメッセージがこの曲には込められているように思います。
歌詞の「ペンデュラム」が指すものとは?
「疾走ペンデュラム」の歌詞には何度も「ペンデュラム」という言葉が出てきます。
先でも説明したように、「ペンデュラム」とは「振り子」のこと。
しかしこの意味のままでは「疾走ペンデュラム」の趣旨となんだかかみ合いません。
「振り子」は何を意味するのでしょうか?
人生は良いこともあれば悪いこともあるものです。
そんなふり幅がある人生そのものを「ペンデュラム」に重ねているのかもしれません。
もちろん、「遊戯王ARC-V」の主人公の切り札が「ペンデュラム召喚」という面もあるでしょう。
ペンデュラムを使うことで皆が抱える悲しいことや悩みを吹き飛ばして笑顔に変える。
それがある意味人々の救いにもなっていくのでしょう。
そんな「遊戯王ARC-V」の物語の趣旨も同時に描かれた歌詞となっています。