GARNET CROW『夢みたあとで』
1999年から2013年まで活動していた男女4人組バンド、GARNET CROW。
そんな彼ら最大のヒットソングが、今回紹介する『夢みたあとで』です。
仲の良い恋人たちのケンカをテーマにしたこの楽曲。
早速歌詞を紹介していきましょう。
主人公は仲の良い恋人
いつもと違う朝
朝が来るたび君のことを想う
一日の始まりさえも切なくて
二度と戻れない?無邪気な二人
ただ傍にいれば幸せだった
出典: 夢みたあとで/作詞:AZUKI七 作曲:中村由利
この物語の主人公は、互いを想いあっている恋人たち。
それなのに、どこか距離感のある、切なげな描写がなされています。
二人は心の底から、相手のことを想い、愛しているのでしょう。
毎朝起きて一番に思い浮かべる相手が、大好きなあの人の事なのですから。
しかしここで思い浮かべているのは、そんな理由だけではありませんでした。
ケンカでもしてしまったのでしょう。
きっと大した内容ではないのかもしれませんが、仲の深さ故に素直になれない二人。
分厚い壁のような、はたまた深すぎる溝のような、絶妙な距離を感じています。
そして気がつくのです。
何もなくたって、二人一緒にいられることだけで幸せだったのに、と。
人の心は難しい…
あの人の気持ちも変わってしまうのかな
時が経つことに怯えて泣いてた
変わりゆく人の心に
出典: 夢みたあとで/作詞:AZUKI七 作曲:中村由利
時は私たちが何もせずとも、勝手に進んでいきます。
困った時には時間が解決してくれることもあるでしょう。
しかしこの流れは、決してポジティブなだけではありません。
時に不安や恐怖の対象にもなるのです。
特に、ケンカをしてしまった恋人たちにとって時の流れは大敵。
自然に仲直りできれば良いのですが、場合によっては二人の距離を引き離す可能性もあるのです。
主人公たちは、その可能性に恐怖を抱いていますね。
さて、二人の関係は一体どうなってしまうのでしょう…?
相反する心模様
望まなければ失わないのに
求めずにはいられないよ
どんな未来がこの先にあっても
出典: 夢みたあとで/作詞:AZUKI七 作曲:中村由利
世の中に永遠なんてありません。
いつかは無くなったり、消えたり…。そうやって全ての物が変化していくものです。
人間関係も同じ。
多くの場合、出会いは人にたくさんのものを与えます。
しかし反対に別れは、ネガティブな感情を残してしまうのです。
そんな気持ちは、できれば感じたくないもの。
であれば、最初から出会いなど望まなければいいように思えます。
しかし人間とは、とても不思議なものです。
いつか別れがくるかもしれない。そうわかっていても、出会いを求めてしまうのですから。
人は一人では生きられない。まさにその通りですね。