あなたが祈るたび宇宙(おおぞら)に帆があがる
優しさにひかれて
蒼い眠りを解かれた美しい星よ
出典: 水の星へ愛をこめて/作詞:売野雅勇 作曲:SEDAKA NEIL
感情に任せて動くことが多いカミーユ。
主に怒りの感情が多く見られるのですが、怒りは敵に対してのものばかりではありませんでした。
やはり元にあるのは“戦争”。
戦争に対しての怒りが戦争のない平和な世界への祈りとして彼を動かす原動力となったのでしょう。
そして平和のために挑んでいくのです。
しかし彼もまた戦争の中で、撃墜・殺戮を繰り返してしまうのですが…
あなたに逢うために
もう泣かないで
いまあなたを探してる人がいるから
お前に逢いたいよと
もう泣かないで
いまあなたを探してる人がいるから
お前に逢いたいよと
出典: 水の星へ愛をこめて/作詞:売野雅勇 作曲:SEDAKA NEIL
ただ淡々と1日1日を生きている人、愛する人と幸せな日々を送っている人。
悩み苦しみながら生きている人、悪を利用して生きている人。
どんな人にも出逢うために生まれてきた人がいるのです。
それはまだ見ぬ人かもしれませんし、案外近くにいる人かもしれません。
受け取れるメッセージ
他人事では済まされない
『機動戦士Zガンダム』では、人間を道具のように扱う権力に溺れた者が登場します。
もちろん自分の欲を満たすために命を落としていった部下の死なんてなんともありません。
これはアニメの中の話で済ませられますか?
私たちの住むこの地球上で実際に起こっている問題でもあるのです。
同じ星に住む人間同士が争い、殺し合い、果てには環境も破壊する。
私たちの愚かで醜い争いは、自分たちを破滅に導くだけでしょう。
自分で自分の首を絞めているのです。
私たちの愚業がエスカレートするたびに、この地球は警鐘を発してくれているのです。
“国がどうにかしてくれる”、“偉い人がどうにかしてくれる”では済まされないのです。
私たち1人1人の意識も変えていく必要があるのです。
機動戦士Zガンダムの結末から
反戦の意識が芽生える結末
機動戦士Zガンダムではアニメ版と後に製作された劇場版では結末が違います。
とくに有名なのは、衝撃的な結末のアニメ版。
死んでいった者たちの魂や思いを背負い、最終的にはラスボスに勝利します。
しかし戦争はどちらが勝利しようと大きな傷跡と哀しみを残してしまうのです。
この戦いを終え、カミーユの精神は崩壊してしまいました。
戦争がある限り、悲劇は繰り返されてしまうのです。
アムロとララァの悲劇、そしてカミーユの悲劇を見てしまったシャア。
そして変えようとしない、変わろうとしない地球人たち。
そこから『逆襲のシャア』に繋がっていたらいいなと思う筆者でありました。
いえ、そう考えると案外しっくりくるのです。
さいごに
変化する受け取り方
楽曲とアニメ作品を合わせて見てみると、ただのアニメソングとは言えない楽曲ですね。
私自身、久々にCDを引っ張り出しました。
アニメのオープニングなのにワクワク感よりも胸がグッと締め付けられる感覚が勝ってしまいます。
大人になり、改めてこの作品を繰り返し見ては楽曲も何度となく聞きました。
リアルタイムではありませんでしたが、子供の頃は内容が難しすぎて入ってこなかったのです。
しかし、意外と自分の身近に迫っている問題も含まれていることに気がついたのでした。
ちょっとオマケ
余談ですが、ラスボスについて。
極悪非道で人間の心を持っていないのではないかと思える彼を慕う女性もいましたよ。
彼を愛し、彼のために戦い命を落としてしまいました。
と、今回は『機動戦士Zガンダム』の楽曲をご紹介しました。
このガンダムシリーズは多くのアーティスト達が担当してきていたのです。
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