肉食系なアプローチを重ねる主人公。

「他の人に取られるくらいなら…」と勇気を振り絞った行動なのでしょう。

そして、楽曲のラストに向けてこの感情は頂点に達します。

恋のライバルを打ち破る

暗号を読んで 侵される前に
食(や)られる前に 洗脳されないように
‥CATCH ME‥
嗚呼彼奴等(きゃつら)の妨害に
倍返し

出典: 電波通信/作詞:椎名林檎 作曲:伊澤一葉

「暗号」とは「脈ありサイン」のことだと思います。

他の人にたぶらかされて「洗脳」される前に、主人公の愛情に気づいてほしい。

「洗脳」という表現からは「本来は自分が選ばれるべき」という確信すら読み取れるのではないでしょうか。

そして、立ちはだかる恋のライバルを電波妨害として表現しているのです。

さらに、妨害した相手には「倍返し」でやり返してやろう、という力強いメンタルが歌われています。

かなり火花が散っていますね。

一人を複数人で取り合うという恋愛の構図が見事に表現されています。

僕を選んで

電波が占拠(ジャック)されているわ
暗示を解けるのは君だけ
電波が支配(ハック)されているわ
感じ取って今僕を選んで

出典: 電波通信/作詞:椎名林檎 作曲:伊澤一葉

激しく高まり揺さぶられた感情、複数人による恋の争奪戦。

これらに終止符を打つことができるのは、他でもない君だけです。

もちろん君の選択肢の中には「主人公を選ぶ」だけでなく「主人公を断る」も含まれます。

主人公の興奮状態に侵された脳内を癒してくれるのは、前者の選択肢のみです。

自分の愛情という電波をどうかキャッチしてほしい。

そして、電波を受け入れて、主人公を選んで欲しい

君への熱い想いが頂点を迎えた段階で、この楽曲はラストを迎えます。

最後に

東京事変【電波通信】歌詞の意味を解釈!もはや禁じ手のような「電波通信」をキャッチ!暗号を解読しよう!の画像

「電波通信」はいかがでしたか?

「電波」や「洗脳」といった強いキーワードには、恋愛感情が表現されていました。

前のめりな曲調に合った歌詞の世界感ですね。

筆者はアルバム「スポーツ」の中ではこの楽曲がダントツでお気に入りです。

サラッと聴くことができるのに、様々なテクニックや意味が詰まっている、素敵な楽曲だと思います。

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同じアルバム「スポーツ」に収録されている楽曲の中からオススメのものをご紹介します。

ちょうど3分間の演奏で終わる「能動的三分間」という楽曲。

3分は邦楽の中では短めの部類に入ります。

でもその中でも見事に起承転結を作り出していて、ちょっと物足りないからこそリピートしてしまうのが魅力。

この楽曲をご紹介した記事があるのでぜひご一読ください。

サムネを見れば一目瞭然でしょうが、タイトルの「能動的三分間」のとおり3分で構成されている曲です。歌詞解釈とちょうど〇分の楽曲も併せてご紹介します。

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