「HEAVEN」は人間の欲望が詰まった楽曲?!

福山雅治【HEAVEN】歌詞の意味を解説!天国で罪と罰を与えられるのはなぜ?歓びと苦しみの狭間を読むの画像

キューバへ旅に出たことがきっかけで、制作したという福山雅治

今回はその時感じた想いにまつわる楽曲、「HEAVEN」をご紹介いたします。

「愛」や「欲望」、人間の多種多様な性が行き交いテーマとなっているのです。

どこか他人事とは思えぬ、妖しい楽曲に仕上がっています。

窮屈な日々を過ごしているあなたへ。

危ない一歩を踏み出してしまう楽曲なのかもしれません...。

福山雅治「セクシー3部作」の1曲!

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「HEAVEN」は、1999年11月にリリースされました。

福山雅治の14枚目のシングルとなります。

フジテレビ系ドラマ、「OUT〜妻たちの犯 罪〜」の主題歌でもあるのです。

とあるインタビューで、「HEAVEN」の秘話についてこう語っています。

「これまでの好青年というイメージを打ち壊す」、というコンセプトで制作したと。

「Peach!!」、「Gang★」2作を含む、セクシー3部作だといっています。

すなわち、福山雅治が自らこのシリーズを「エロ系3部作」と名付けているのです。

自身に何かが足りないと、模索していたのでしょう。

キューバへ旅に出たことが幸いし、新たな一面を再確認したのかもしれません。

ラテン特有の気質、「情熱」が加わることで「HEAVEN」は完成したのでしょう。

天国そして罪と罰とは?「HEAVEN」の歌詞を余すところなく読み解きます!

神の悪戯か...

情熱の花 燃えているよ
こんなにも ほら 震えてるよ
散りゆくさだめの生命ならば
愛に溺れて もう死んでもいい

出典: HEAVEN/作詞:福山雅治 作曲:福山雅治

妖艶なイントロで惹きつけていきます。

すでに激情的なイメージが伝わってくるのです。

ラテン色に染まった、イメージ通り軽快な曲調。

ノリがよく、妖しいリズムが混沌とした世界へと助長させるのです。 

見方を変えると、ラテンダンスを踊るカップルの姿も想像させます。

濃密な男女の、心の揺れ動く様を表現するダンス「ルンバ」。

妖しく踊り狂う2人を思い起こさせるのです。

これから始まる情事に、不安から怯えているのでしょうか。

密着しているがゆえに感じる、お互いの心臓の鼓動が共鳴しあっているのです。

ともすれば、2人の行く末をスリルと感じ楽しんでいるともうかがえます。

炎のように熱く心に咲いた「花」が、散ってはまた再び咲く有り様を表現しているのではないでしょうか。

儚い命

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人の命は一瞬で儚く終わり、綺麗に咲いている時間が短い「花」になぞらえているのでしょう。

まだ開花していない「蕾」を、2人の出逢いと重ね合わせているとも考えられます。

生涯で運命の人に巡りあう確率など、そうそう高いものではありません。

神の仕業か、ただ悪戯に巡りあってしまった2人なのです。

出逢うべくして出逢ったのだから、あなたのためにこの身を全て捧げたい...。

極端な心情が際立つフレーズで、物語りは展開していくのです。

涸れる想い

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ロマンスに灼かれ
くちびるがカラカラ
痛みでもいいから
夢をください

出典: HEAVEN/作詞:福山雅治 作曲:福山雅治

幾度となく逢瀬を重ねてきた2人。

お互いの心を欲するがあまり、愛情が涸れてきたのでしょうか。

底が見えない危険な愛の沼に溺れていくのです。

もしくは、もがき苦しんでいるのかもしれません。

あなたの施しを受けられるのなら、特別な感情でなくてもいいといっているのでしょう。

あなたのことだけをいつでも感じられる、真の証が欲しいのです。

離れていても想いだせるほどの「傷」でもいい、といっています。

抑えきれずどうしようもない感情が乱心し、2人に軋轢を生みだすのです。

正気を失い、彷徨っているのかもしれません。

ともすれば、恍惚状態に陥っているともいえるのではないでしょうか。

真っ赤な「血」

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真実の花 濡れているよ
こんなにも ほら 求めてるよ
真紅に染まった祈りだから
愛で汚れたってかまわないから

出典: HEAVEN/作詞:福山雅治 作曲:福山雅治