愛嬌たっぷりの冗談!

意図的ではない?

【Vinyl/King Gnu(キングヌー)】歌詞を解説!全員必聴☆ビニールを脱ぎ捨て…遊びきろう♪の画像

意図するなよ
この身など
博打だろ
清々するぜ
激動時代の坩堝へ
飛び込んでゆくだけさ

“遊びじゃないのよ貴女とは”
なんて嘘で固めたこの夜なら
冗談もご愛嬌でしょ?

出典: Vinyl/作詞:Daiki Tsuneta 作曲:Daiki Tsuneta

常田大希さんは東京藝術大学でチェロを専攻されていました。弦楽器の達人というわけです。

本気なのか冗談なのか、間奏で披露される泣きのギターもお手の物でしょう。そして一瞬の静寂。

ものすごく澄んだ声の「意図」「坩堝」の巻き舌という、井口理さんのギャップが圧巻です。

未来が予想できない人生なら、二重三重の意味が隠された、嘘みたいな音楽で遊びましょう!

キングヌーは愛嬌たっぷりの冗談です。もちろん本気の音遊び!そう独自解釈しました。

常田大希さんは意図的に作詞作曲されているはずですが、意図的すぎるとあざとくなります。

その辺りの自戒の意味を込めているのかもしれません。

こんな解釈も…

ここでも楽曲テーマに立ち返って解釈してみましょう。

「意図する」とは何かしようと考えていることを指します。

この意味で歌詞を見てみると、ここでは「考えるな」といっているのです。

一体どういうこと?!と混乱しそうですが、その理由はきちんと続きの歌詞で明かされていました。

人生なんて、この先何が起こるかわかりません。

良い方向に転ぶこともあれば、悪い方向へ向かって真っ逆さま…なんてこともあるでしょう。

まさに3行目にある「博打」という言葉がぴったり。

そう、つまり人生はギャンブルのようなものだから細かく考えたって意味がない!ということでしょう。

未来がわからないなら、いっそのこと思い切ってその不安定さに飛び込んでみるのも面白いかもしれない。

後半部分のセリフからも、その勢いがジョークではなく本気であることが伝わってきます。

最後に笑っている!

遊びきりました!

暴れ回れよ
哀れだろ?
むしゃくしゃするぜ
喧騒に上がる煙に
飛び込んでいくだけさ

遊びきるんだこの世界
喧騒、狂乱に、雨あられ
最後の最後には
ニヤリと笑ってみせる

出典: Vinyl/作詞:Daiki Tsuneta 作曲:Daiki Tsuneta

「Vinyl」をはじめキングヌーの楽曲にはテンポをズラすという変拍子がたくさん使われています。

これこそキングヌー流音遊び!こうしたバンドとしての在り方を示したのが「Vinyl」でしょう。

とくにラストの「暴れ~」の部分は真骨頂!音楽的にすごくおもしろい暴れ方になっています。

遊びきった感満載ですね。大人っぽい歌に見せかけて、映画バンドのテーマも含んでいました

意図的ですが、気づかない人もいるくらいのさりげなさ。「Vinyl」こそが狂乱だったわけです。

最後はこんな冗談おもしろいでしょう?と言わんばかりに、ウインクしているイメージ……。

リスナーに対して、最後に笑ってほしいという思いも込められているかもしれません。

こんなふうに深読みすると、キングヌーはおもしろすぎてかっこいい!という話になります。

あなたもビニールを脱ぎ捨て、大人っぽい音遊びにハマったのではないでしょうか。

「It's a small world」の歌詞もチェック♪

【Vinyl/King Gnu(キングヌー)】歌詞を解説!全員必聴☆ビニールを脱ぎ捨て…遊びきろう♪の画像

「Vinyl」はキングヌー名義の1枚目のアルバムTokyo Rendez-Vous」に収録されています。

ただこのアルバムはインディーズだったんですね。驚愕!

デビューアルバム「Sympa」全曲視聴

King Gnu 2nd ALBUM「Sympa」Teaser Movie

キングヌー名義としては2枚目のアルバム「Sympa」(シンパ)が2019年1月16日に発売。

この「Sympa」がキングヌーのメジャーデビューアルバムになります。

収録曲「It's a small world」についてこちらの記事で歌詞解釈しておりますので、ぜひ♪

「It's a small world」は奇才集団King Gnu(キングヌー)独特の世界にど~っぷりハマれる最高傑作。特殊メイクのボーカル井口理(いぐちさとる)さんがイケてるステップを刻むMVを見ると、衝撃が走るはず!近未来のSFっぽい?歌詞の世界に飛び込みましょう♪

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