最高にアゲアゲの曲!

【地球ブルース~337~/KICK THE CAN CREW】タイトル"337"の意味って?歌詞解説の画像

いきなりアラビア風のメロディーに度肝を抜かれる曲。不思議なメロディーとリズムですが、独特の気の抜けた感じがなんとも言えないかっこよさをかもし出しています。

派手ではないけどKICK THE CAN CREWらしい、ライブでも最高に盛り上がる曲です。

リリースされたのは2002年。

ちょっぴり渋くて聴けば聴くほどKICK THE CAN CREWの世界に入っていける曲と言えそうです。

タイトル"337"の斬新な意味

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タイトルだけ見ると意味が分からないのですが、聴いてみるとすぐに意味が分かります。タイトルの337とは「337拍子」の意味。

曲のリズムが337拍子でできてるんです!

音楽はだいたいが3拍子、4拍子と決まっているけど、その殻もつきやぶってしまった斬新な曲。ビートルズに曲中で突然拍子が変わる曲がありますが、337拍子の曲というのは斬新。

普通はやらない曲の作り方です。

曲作りのアイデアを出したのはメンバーKREVAだと言われています。ネットでもKREVA最高!などとKREVAの世界を称賛する声が多く寄せられています。

「地球ブルース~337~」からはKICK THE CAN CREWの曲作りの柔軟さがひしひしと伝わってきます。

「地球ブルース~337~」の歌詞を紹介

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酒におぼれる毎日を歌う

行きてぇような 行きたくねぇよなって マジ歩くが体にゃ抵抗が
向かう足がもたつき 俺の胃ももたつき できんなら すぐさまbedでオヤスミ
明日の事など眼中ねぇ なんて言ってもいられねぇ 来年で30です
浴びるほど飲んで 酒に酔う前に ライカ田中 飲む前に飲む

出典: 地球ブルース~337~/作詞:KICK THE CAN CREW 作曲:KICK THE CAN CREW

それではどんな歌詞なのかちょっぴり紐解いてみましょう。

あ~疲れた!とベッドに倒れ込みたいときは誰にでもあるでしょう。飲み過ぎてすぐにバタンキューしそうな疲れ切った主人公の姿が浮かび上がります。

30という歳は、自分では若いつもりでいながらも年齢を感じ始める時期。もう30!?と自分の年齢に驚く時期でもあるかもしれません。

歌詞の中でも俺ももう30なんだからしっかりしなきゃという気持ちと、やっぱり何も考えずにまだ人生を楽しみたいという気持ちが交差しているのでしょう。

そして気になる歌詞「ライカ田中」というのが出てきます。ライカ田中って一体誰?と思ったので調べてみると、どうやら田中邦衛のことのようです。

大正胃腸薬のコマーシャルで田中邦衛が「飲む前に飲む」と言っていました。ライクア(like a)田中⇒ライカ田中となっているんだそうです。

なるほど~!さすがKICK THE CAN CREW!なかなかどんな意味か連想しにくいですが、シャレの効いた歌詞ですね!

出た!337拍子

飲み込んだ胃腸薬 もう着込んだいっちょうら
今日はPARTY ALL NIGHT やり放題 ほんじゃ行こうかなんなんだオメェ ほらガンガン頼め? あソレ

あけろ!あけろ!みんなでみんなを盛り上げろ!
あげろ!あげろ!地球を持ち上げろ!!!

出典: 地球ブルース~337~/作詞:KICK THE CAN CREW 作曲:KICK THE CAN CREW

胃腸薬を飲みながらPARTYの始まりです。30になるということも忘れ、朝まで飲み明かす決心をしたようです。

ソレソレ!とサビに向かって最高潮に盛り上がりを見せる歌詞です。

あげろというのは気分を盛り上げろというのはもちろん、地球を持ち上げろという意味もかけています。

地球までも持ち上げてしまうこの曲!タイトルにはブルースとありますが、全然ブルースじゃない!!

と、ここまでは全くブルースっぽさは感じられません。

そしてサビに入る直前、歌いながら337拍子のリズムになっているところが最強にかっこいいです!好きなように新しい音楽に挑戦する彼らの勢いが感じられるんです。

不思議な雰囲気のサビ

夢中になれればいーじゃん
簡単だ 簡単だ 簡単だ
宇宙見上げればいーじゃん
がんばんな がんばんな がんばんな
踊れ(CHA CHA CHA) 笑え(ハッハッハッー)
その手 かかげ ここで 騒げ
踊れ(CHA CHA CHA) 笑え(ハッハッハッー)
苦しいんなら手を叩け 3.3.7!

出典: 地球ブルース~337~/作詞:KICK THE CAN CREW 作曲:KICK THE CAN CREW

サビの部分ですが、すごく盛り上がる曲なのですが、メロディー的にはそれほど盛り上がりは見せません。なんというか、アラビアの映画でへびがにょろにょろ出てくるような不思議なイメージです。

サビの部分で気が抜けるような不思議な感覚に陥ります。

ちょっぴり悲しいメロディー。こういうところがブルースなのでしょうか?

ズンズンと韻を踏みながらリズム感抜群に歌い上げます。完璧じゃなくてもいいじゃんと背中を押されているような気がします。

とにかく今を楽しめ!というKICK THE CAN CREWのメッセージが聞こえてくるようです。

普通は曲中に拍子が変わったら違和感があるかと思いますが、ずっと337拍子でも違和感なく突き進んでいくところがすごいところ!

違和感がないだけじゃなくて、聴いていてすごく心地いいんです!

KREVAのラップ

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