KANA-BOONの純粋なサウンド

KANA-BOONの演奏を聴くと音楽の楽しさが真っすぐ伝わってきます。

軽音部の仲間たちがいい意味でそのまま大人になった感じです。

「ランアンドラン」の演奏も悩める青春像を見事に表現しています。

KANA-BOONの持ち味の駆け抜ける純粋なサウンド

 ヴォーカルの力強い高音寄り添うようなメロディーを奏でるギター

間奏のサビをアレンジしたギターソロは胸にこみ上げるものがあります

サビは高みへと向かう若者を表すようにどんどん音が上昇。

それを支える躍動感のあるベース気持ちの入ったリズムを刻むドラム

 まるでKANA-BOONの学生時代の夢の塊が演奏になったようです。

あのCMでも流れていた

青春にピッタリの曲「ランアンドラン」。

「進研ゼミプラス」とコラボもしています。

2016年にオリジナルムービー公開、CM放送もされました。

 嫌々勉強していた学生時代。

それが一番輝いている時とは思いもせずに。

心の中の思い出のアルバムを開く

それでは「ランアンドラン」の歌詞をじっくり見ていきましょう

私個人の解釈になりますことご了承ください。

 イントロはスタッカートの効いた歯切れのいいリズムで短く、すぐ歌に入ります。

卒業を前に何を思う?

位置について用意の今
それぞれの理想を描く
ピストルの合図がして走り出した
始まるランアンドラン

出典: ランアンドラン/作詞:谷口鮪 作曲:谷口鮪

卒業式の前日、集まってだべる学生たち。

歌の主人公は今の心境をマラソン大会と重ね合わせます。

 「位置についてー!」

何度となく聞いてきたこの言葉。

小学校、中学校の運動会、高校の体育祭。

公園でだってみんなで競い合った。

ピストルの音がしたらゴールへ走り出す。

でも明日はどこへ向かってスタートするんだろうか

ゴールが見えない!

いままでは横並びで
同じように未来を見ていた
つまずけば手を取り合って
どこまでもゆける気がした

出典: ランアンドラン/作詞:谷口鮪 作曲:谷口鮪

今まではゴールが同じだった。

迷わずに走り抜けることができたんだ。

転んだこともあって、あの子が手を貸してくれた。

 主人公には“卒業”という合図が受け入れられないでいます。

青春の時の速さ

まるで気が付いたらこの日が来ていたような気分でいる主人公。

時が止まってほしい

分かれ道 もう自分だけのレースをひた走る
僕たちはまだ心の準備すら出来ていないのにな

出典: ランアンドラン/作詞:谷口鮪 作曲:谷口鮪

今までのかけっことは違うことに気づき始めます。

 これはいつものマラソン大会じゃない。

長い人生のレースなんだ。

ここからみんな自分の決めた道へ別々に走る。

だけど、まだこのまま時間が止まってほしい