初の実写MV

「僕らだけのシャングリラ」は、すとぷり初の実写MVとして注目を集めました。
メンバーが黒いシルエットで踊るさまに、胸をときめかせた方も多いのではないでしょうか。
悲しませたくない
泣かないで
どうしてそんなに ふさぎこんでんの
うつむいていちゃ分かんないからさ
顔を上げて 涙拭いてよ
君のまま 変わらなくていいよ
外は天気雨なんだ 僕らの気持ちみたい
アイツのせいで泣いていたんだろ?
出典: 僕らだけのシャングリラ/作詞:Naohisa Taniguchi 作曲:Yu Nakano
上記の歌詞は、悲しんでいる「君」を主人公が優しく慰めていることを表していました。
「君」は「アイツ」との間に何かショックな出来事があったようです。
その内容は4行目の歌詞から推察できます。
このフレーズは「君はそのままで十分魅力的だよ」という意味でした。
もちろんこれは主人公の本心ですが、「君」を元気づけるための言葉でもあったようです。
そう考えると、上記とは真逆のことを「アイツ」に突きつけられたのではないでしょうか。
たとえば「アイツ」が彼女に「可愛くない」というような内容を言った可能性があります。
そこまで直接的ではなくとも「君」は「アイツ」の好みのタイプではないのでしょう。
その事実は、彼女をひどく傷つけました。
こんなに深く傷ついたことからわかる通り、「君」は「アイツ」を好きなのです。
ですが、彼女の恋は上手くいっていません。
ここで5行目の歌詞に注目してください。
「僕らの気持ち」を「天気雨」にたとえていました。
「天気雨」とは、晴れている最中に雨が降ることを指します。
彼女の悲しんでいる様子が雨を指していることはわかりますが、晴れとは何を意味しているのでしょうか。
後ろめたいけど本当は
僕は
嬉しい…
そんなこと言えない…
出典: 僕らだけのシャングリラ/作詞:Naohisa Taniguchi 作曲:Yu Nakano
上記の歌詞は、後ろめたく思いつつも「君」が悲しんでいることを「僕」が喜んでいるさまを表しています。
つまり「天気雨」における晴れの部分は、主人公である「僕」の気持ちを指していました。
勘違いしないでいただきたいのですが、彼は「君」が悲しんでいること自体が嬉しいわけではありません。
「君」の恋が上手くいっていないことが嬉しいのです。
悲しそうな「君」を見るのは心苦しいけれど、「アイツ」と上手くいかなくてよかった。
上記の歌詞は、「僕」のそんな後ろめたい気持ちを表していました。
このような複雑な気持ちを抱くのは、「僕」が「君」のことを好きだからです。
「君」と「僕」の関係性
自分を選んでほしい
アイツのことは忘れてさ
このまま僕の胸にいればいい
寂しい時はそばにいる
僕を頼っていい
出典: 僕らだけのシャングリラ/作詞:Naohisa Taniguchi 作曲:Yu Nakano
2行目の歌詞から、「僕」が「君」を抱きしめながら慰めていることがわかります。
「君の魅力もわからないヤツに渡したくない」という気持ちがあふれていました。
3行目の歌詞は「君が辛いときは僕が支えるから」という意味です。
「君を全然助けてくれないアイツより、僕のほうがずっと役に立つよ」と自分を売り込んでいます。
「アイツ」より「僕」のほうが「君」にとって、良い男であることをわかってもらいたいと思っていました。
「シャングリラ」が指すもの
捜そうよ 僕らだけのシャングリラ
出典: 僕らだけのシャングリラ/作詞:Naohisa Taniguchi 作曲:Yu Nakano