ケツメイシ「バラード」
2011年発売のシングル
ケツメイシの曲「バラード」は、2011年の1月に発売された両A面シングルの表題曲としてリリースされました。冬の空気にぴったりの切ない愛の歌です。
もうひとつのリードトラックとして「キミとつくる未来」、またカップリング曲として「マイガール」が収録されました。
オリコン週間チャートで5位を記録したヒット作です。
ケツメイシとしては異色のバラードソング
その曲名通りしっとりとしたバラードソングに仕上がっているこの曲は、ある意味で挑戦的な作品となっています。
これまで持ち味としていたラップなどを極力少なくして、じっくりと歌を聴かせるという見せ方は、ケツメイシにとっては始めての試みとなっています。
ファンからの評価も高く、ケツメイシの新たな一面が垣間見えた曲です。
「バラード」の切ない歌詞に注目
寂しさに耐える心情の吐露から始まる歌詞
涙も乾かぬ 二人なら
いっそ 君を強く抱いて
夜風に二人 溶け合うまで
黙ったまま 愛を伝えたい
別れた その夜 また夢に戻ろう
心ゆくまでも 二人で踊ろう
一人きりは寂しすぎて
どうしようもなく 君が好きで
部屋に残る 君の香りが
寂しさを増す 君去った後には
だから「次は君の家で」
なんて言葉 胸の中 秘めて
出典: http://j-lyric.net/artist/a00067f/l023fcd.html
歌詞は「君」が近くにいない寂しさを吐露する男の人の言葉から始まります。
好きな人と一緒にいられる時間はとても楽しくて、だからこそその人が帰っていった後はどうしようもなく切なくなってしまうものです。
曲中に出てくる「僕」と「君」はいつも一緒にはいられない関係なのでしょう。「君」のいた気配が残る部屋で一人寂しさに暮れる心情がリアルに描かれています。
逢いたい、でも自由には逢えない関係
逢えない夜を数えて
切なさのグラスに愛を注いで
こんなにも愛しく想えたのは君だけ
僕が「逢いたい」と言ったら
もしも 僕がそう言っていいなら
でも 壊れてしまうの恐くて
臆病な僕はそらす目
離れれば 離れる程に
気持ちは溢れ 流れるように
逢えない夜をいくつ越えて
この気持ちは いつ 君に届ける
出典: http://j-lyric.net/artist/a00067f/l023fcd.html
歌詞からは相手に「逢いたい」という気持ちがどんどん溢れてきます。
「切なさのグラスに愛を注いで」という詩的な表現が印象的ですね。愛情が募って、切ない気持ちに満ちていく苦しい様子が想像できます。
きっと簡単には「逢いたい」と言えない関係なのでしょう。だからこそ、余計に一人で切なさを膨らませてしまうようです。
単純な恋人同士ではないのかな、と思わされます。
「君」への愛が溢れる独白
一人きりより 二人寄り添い
一人きりの日には 電話するよ
寂しいくせに 何食わぬ顔で
僕を見送る君が愛しくて
出典: https://twitter.com/fugly1kokoro/status/887831636863143936
君と出逢ってから僕は
本当の切なさ覚えたよ
逢いたくて震える
肩を今 押さえながら
君の影を抱きしめたなら …
一人酔いしれる
鳴らないケイタイのそば
出典: http://j-lyric.net/artist/a00067f/l023fcd.html
歌詞は孤独に溺れる主人公を描き続けます。
「こんなにも愛しく想えたのは君だけ」「逢いたくて震える」と、「君」を愛する気持ちが並べられていて、愛情の深さが表れています。
逢いたいのになかなか逢えない、だからこそ愛情もより募っていくのでしょうか。