よこはま・たそがれ
詳細
「五木ひろし」といえば、細い目、左手でマイクを握りしめ右手はこぶしを握って力を込めて歌う。
そんな姿が浮かんでくる人は多いのではないでしょうか。
ものまね番組で、五木ひろしの真似をする人のほとんどがこのポーズをするといってもいいくらいの定番ポーズです。
特に大ヒットした「よこはま・たそがれ」では、このポーズでないと真似にくいといえるかもしれない程です。
そんな「よこはま・たそがれ」の詳細は次の通りです。
1971年3月1日発売
再デビューシングル
旧名義を含めた 通算11枚目のシングル
出典: https://ja.wikipedia.org/wiki/よこはま・たそがれ
再デビューということは、「よこはま・たそがれ」の前にデビューしていたことになりますね。
以前、五木ひろしがテレビで話していた苦労話のなかに、「松山まさる」としてデビューしたけれど、全然売れなかったので、2~3度芸名を変えたという話がありました。
しかし、全くヒットしなかったので、歌手生命を賭けてある番組に出場したそうです。
その番組が『全日本歌謡選手権』だったのです。
『全日本歌謡選手権』の詳細は以下のようでした。
よみうりテレビ『全日本歌謡選手権』
歌合戦形式の視聴者参加型オーディション番組
10週勝ち抜くとグランドチャンピオンになる
出典: https://ja.wikipedia.org/wiki/全日本歌謡選手権
五木ひろしが10週を勝ち抜いたことは知りませんでしたが、当時は人気番組であったことを覚えています。
グループサウンズで大人気だった“オックス”の「野口ひでと」が演歌に転向するきっかけにもなりました。
また、「八代亜紀」、「天童よしみ」、「山本譲二」など、現在でも人気の演歌歌手がグランドチャンピオンになっているということは、当時から実力があったということがよくわかりますね。
五木ひろし
元々は「五木ひろし」でなかった
今では「五木ひろし」としか考えられない芸名ですが、元々は「松山まさる」としてデビューし、「三谷譲」としてグランドチャンピオンになり、「五木ひろし」で再デビューしたという苦労をしていたのですね。
それだけに、再デビュー曲となった「よこはま・たそがれ」は、五木ひろしが演歌の大スタートとなった曲でもあったのです。
本人は「よこはま・たそがれ」について次のような強い思い入れを持っています。
「よこはま・たそがれ」
「自分の原点であり、全てのスタートを切った曲である」
出典: https://ja.wikipedia.org/wiki/よこはま・たそがれ
[五木ひろし」として再デビューし、大ヒットした「よこはま・たそがれ」の気になる歌詞の意味を解釈してみたいと思います。
まずは「よこはま・たそがれ」をお聴きください♪
「よこはま・たそがれ」の歌詞解釈
1番の歌詞を解釈
よこはま たそがれ
ホテルの小部屋
くちづけ 残り香 煙草のけむり
ブルース 口笛 女の涙
出典: よこはま・たそがれ/作詞:山口洋子 作曲:平尾昌晃
舞台は“よこはまのホテル”。
「くちづけ」、「残り香」、「煙草のけむり」から、男女の大人の関係が浮き出されています。
だけど、一緒に時を過ごしたはずなのに、どうして女性は泣いているのでしょうか。
この男女が恋人であるのか、不倫であるのかはわかりませんが、本来ならば満ち足りた気分を味わっているはずです。
それなのに次の歌詞から男性の方が冷めた様子であることがわかります。
あの人は行って行ってしまった
あの人は行って行ってしまった
もう帰らない
出典: よこはま・たそがれ/作詞:山口洋子 作曲:平尾昌晃