等身大の恋愛が重なるとき
加藤ミリヤさんも当時の両親と同世代になり結婚、出産を経験しました。
自身も母親になったからこそ分かる感情がこの「愛が降る」に込められています。
もしも今自分が大切な人を亡くしてしまったらどう思うのだろうか?
大切な人に出会っていない頃はあまりリアルではなかったことが、ライフスタイルの変化によって身近になります。
今まで等身大の恋愛を歌ってきた彼女が成長し、母親の愛が等身大の恋愛になったのです。
そういったタイミングが重なったからこそ深みのある「愛が降る」が出来上がったのでしょう。
加藤ミリヤの楽曲から読み取る恋愛の歩み
10代20代の激しい恋
「ディア・ロンリーガール」では孤独を求めながらもどこか虚しさを感じる10代の心を歌いました。
20代では清水翔太さんとのコラボ作品「Love Forever」で愛を歌ったり、「WHY」で強気な女性を表現しています。
同世代の恋愛をリアルに表現し、恋する女子のハートに突き刺さる歌詞がとても刺激的でした。
フィクションでありながらも激しい恋に憧れている世代だったようにも思えます。
しかし自身のライフスタイルの変化は恋愛ソングにも影響しているのです。
30代の包み込む愛
この楽曲は加藤ミリヤさんにとって新しい挑戦だという表現をさせていただきました。
それは楽曲自体のイメージの変化もそうですが、彼女の恋愛観の変化もあるのではないでしょうか。
映像からも分かるように加藤ミリヤさんの雰囲気が柔らかくなり、母親っぽさが垣間見えます。
今までの激しい恋から優しさで包み込む愛に変わっていく様子がMVから伝わってきました。
家族を身近に感じる楽曲
「愛が降る」は大切な人を失った悲しみもあるのですが、それ以上に愛する心が大きい楽曲です。
"愛が降る"というタイトルにもあるように、隣にいなくなっても空から見守りながら愛情を注いでくれています。
こちらも時折空を見上げながら祈りを捧げ、その愛に触れるのでしょう。
映像にもそういう描写があります。
切なさでいっぱいの心は空を見るとスーッと消えていくのです。
そこにあなたがいると分かっているから…。
これはもはや両親のラブソングというよりも子供や孫、ひ孫にも伝わる家族の愛の物語なのではないでしょうか。
見上げれば会える大切な人は母親を通して加藤ミリヤさん自身の感情にも重ねているように感じました。
最後に
今回は加藤ミリヤさんの楽曲「愛が降る」のMVや楽曲にまつわる物語を紹介させていただきました。
母親になったからこそ分かる自分の母親の気持ち…。
そんな自分の心の変化と楽曲を重ねつつ、母親の魂が宿ったような愛を感じる表情が印象的でした。
これは母親になる自分自身に対する決意のような楽曲かもしれませんね。
悲しみと愛がバランス良く込められた「愛が降る」は聴いた人が大きな優しさで包まれているように感じます。
壮大なラブバラードを柔らかな映像とともにお楽しみいただけたら幸いです。
また、先程も少し触れましたが加藤ミリヤさんの変化を感じることができる楽曲を紹介します。
まずは加藤ミリヤさんの10代の頃の楽曲代表「ディア・ロンリーガール」です。
若い頃の感情と数十年後の感情は違います。
それがこの楽曲のアンサーソングでもある「新約ディアロンリーガール feat. ECD」に表現されているのです。
加藤ミリヤさんの楽曲とともに成長してきた方はどちらも共感することができるのではないでしょうか。
加藤ミリヤ【ディア ロンリーガール】歌詞解説!ひとりが好きなだけ…そんなあなたに聴いてほしい! - 音楽メディアOTOKAKE(オトカケ)
加藤ミリヤのヒップホップ・R&Bへの愛情が詰まった名曲『ディア ロンリーガール』。今回は孤独を抱えるすべての女性に向けられた歌詞を解説しつつ彼女の魅力に迫ってみました!
こちらの記事では原曲とアンサーソングの歌詞の比較がされていました。
加藤ミリヤさんの考えの変化という意味では「愛が降る」のイメージと似ています。
こちらの楽曲も意味をしっかりと理解して聴くときっと新たな発見がありますよ。
是非あわせてチェックしてみて下さい。
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