心に語りかけてくるような楽曲!「テロル」
最初のメロディから飾り気のない語り掛けてくるような歌い方。
思わず、耳を傾けて歌詞を聴き取りたくなります。
かといって単調なメロディばかりではなく、サビやラストでは聴き応え抜群の楽曲。
一度視聴するとなかなか頭から離れない楽曲です。
動画も必見!「テロル」の世界観に引き込まれる
「テロル」は曲が良いのはもちろんのこと、動画にもすごく力をいれている作品です。
動画作成はりゅうせーさんが手掛けており、りゅうせーさんの感性と「テロル」の世界観がマッチしています。
全体的にブラウンなイラストがより人間味のある温かさを演出している動画です。
「テロル」の歌詞解釈
モヤモヤした心情
言葉になんてならない手紙をひたすら書いてさ
明日の自分に送りつけてやろうと思ったが
そんな住所なんてない どこにいるかもわからない
なら僕は この気持ちをどうすりゃいい
出典: テロル/作詞:Neru 作曲:Neru
どうやら主人公は何かに思い悩んでいる様子。
そのモヤモヤとしたやり場のない想いをどこかに吐き出しそうとしています。
しかし想いを吐き出すのは内容によりますが、大体は他人には言いづらいことです。
だからいっそのこと自分自身にこの引っかかるような想いをぶちまけたい。
自問自答をしたり、「あーーー」と叫んでみたり色々な発散方法を試したのではないでしょうか。
中には1行目の歌詞のように本当に紙に想いの感情を書き殴ったかもしれません。
それでも収まることがないこの感情。
主人公は処理することのできない感情に振り回されています。
理想と現実
なりたくない自分になれた気分はどうですか
遥か彼方天国で神様が指を指し笑う
黙れこの役立たず 早く何処かへ行ってくれ
さめざめと 惨めさだけが募ってく
出典: テロル/作詞:Neru 作曲:Neru
主人公が思い悩んでいたのは自分が思っていた理想と現実とのギャップだったようです。
自分が思っていた理想や夢と現実が違って葛藤した経験は、誰にでも1度はあるのではないでしょうか。
子供の頃は大人の姿を見て自分はこうはなりたくないと思っていた。
そしてふと、気が付けば自分もそのなりたくないと思っていた大人になっていました。
自分が嫌がっていた人になっていると気づいた瞬間は、耐え難いものになっていたでしょう。
歌詞2行目では、あたかも自分ではない誰かに笑われているように書かれています。
しかし、自分が望んでいない姿になったと分かるのは大体自分だけです。
そのことからも自分のことを客観的に見ている自分に笑われていると解釈できます。
何が正解か
藪睨やぶにらみ目で愛にそっぽ向いて 六畳に立て篭もるテロリズム
いつだって歌ってきた いや、叫んでたんだよ
それが間違いというなら 言葉より重い弾で 射抜いてよ
出典: テロル/作詞:Neru 作曲:Neru
知らない間に望んでいなかったものになっていた主人公。
このことに気づいて、大きなショックを受けてしまいます。
どんな時も主人公の中では正しい、正解だと思われるような行動を取って来ていたのでしょう。
それらが否定されてしまったとしたら。
自分の今までの積み重ねを崩されたような絶望感に襲われます。
テロリズム
出典: テロル/作詞:Neru 作曲:Neru
この言葉は暴力や恐怖で自分達の主張を通そうとする意味です。
この言葉の意味だけであれば恐ろしい言葉ですが、歌詞1行目をみると追い詰められているのは主人公の様子。
それだけ主人公には余裕がないのかもしれません。