命がけで守れ
やられたらやり返せ 君の番だ 捨てた夢の全てを拉致しろ
心の居場所を賭としたレジスタンス
笑われたその分だけ 笑い返せ 言わば人生のクーデター
勝ちも負けもない延長戦 僕らの反撃前夜
出典: テロル/作詞:Neru 作曲:Neru
追い詰められた主人公は自分が本当になりたかった自分を取り戻そうと戦います。
中には反対する人もいるでしょうし、鼻で笑うような人もいるかもしれません。
真向から主人公の考えや行動を否定してくる人もいるでしょう。
それでも、過去に自分がなりたくないと思っていた人で居続けるのは耐えられないから。
少しでも自分が認めてあげられる自分でいられるように行動を起こします。
なんでも普段と違うことをしようとするのは疲れますし、勇気が必要です。
周りからの反応も気になるでしょう。
しかし周りの目ばかりを気にしていたために今の自分になってしまっている。
そんな周りの目に負けないように、主人公は声をあげ自分自身を奮い立たせます。
周りからすれば些細なことのように感じることでしょう。
しかし主人公からすれば一世一代の戦いです。
1行目の歌詞からも強気で必死な気持ちが伝わってきます。
過去の自分
歌にすれば何か変わると本気で思ってた
恥ずかしげも後ろめたさもなくただ思ってた
征服だの何だの 抜かした奴はどいつだ
そんな事言う 大馬鹿者はいないよな
出典: テロル/作詞:Neru 作曲:Neru
主人公は今まで自分が行ってきたことに疑問を感じませんでした。
そのため自分がしてきたことに誇りを持っていたし、それが自信にもつながっていたのでしょう。
しかし、自分の現在の在り方についてショックを受けた主人公の考え方は一気に変わります。
今まで良いと思っていたことに違和感を感じるようになりました。
また、3行目の歌詞はNeruさんの他楽曲でも出てくる単語が入っています。
そしてその他楽曲はテロルよりずっと前に投稿されているものです。
ひょっとすると「テロル」の主人公はNeruさん自身なのかもしれません。
今までの選択を悔やむ
心一つない群集の声に 怯え立て篭もるテロリズム
そうやって拒んできた いや、逃げてきたんだよ
これが最後のチャンスなら こんな最悪な舞台は ごめんだろう
出典: テロル/作詞:Neru 作曲:Neru
変化を起こそうとした主人公は他人の意見に耳を傾けようとします。
今まで創作活動では感じ方は人それぞれだと割り切って考えていたのかもしれません。
このような考え方も大事ですが、聞き流してばかりいると自身の成長を阻止してしまうこともあります。
しかし、急に他人の意見を取り入れようとしたってどれに耳を傾けたら良いのか分かりません。
全ての人の意見が善意ではないからです。
むしろ悪意からくる意見の方が多い時もあります。
この意見を上手く選別しないと自分のメンタルが追いやられてしまうばかりです。
そのため自分の心を守るために、また同じような行動をとろうとしてしまいます。
しかし、そんな行動をした所で現状を変えることはできないと踏みとどまります。
歌詞2行目で今までの自分の行動を客観的に捉えているようです。
そして、3行目の歌詞ではこのままではいけないと自分を奮い立たせようと必死な様子が分かります。
心を守る
やられたらやり返せ 君の番だ 罵倒や野次の類は無視しろ
心の傷から漏れたメーデー
笑われたその分だけ 笑い返せ 一部屋で起きたインティファーダ
兵士も指揮もいない防衛戦 僕らの革命前夜
出典: テロル/作詞:Neru 作曲:Neru
今まで聞き入れてこなかった意見を聞いてきた主人公のメンタルはボロボロな状態です。
それでも、自分が変わるためには必要なことだから。
意見を聞いて自分に必要のない意見は通常通り聞き流そうと頑張ります。
1番のサビでもありましたが、主人公はどうやら屋内で自分や他人の心と戦っている様子。
創作活動をする上で自分の現在の気持ちというのは作品に大きく影響していきます。
現状を変えようとしてもがいて苦しいという気持ちが2行目の歌詞に表れている様子。
それでもここで諦めるわけにはいきません。
自分自身が望んだ姿になれるように。
それだけを願って自分自身と戦い続けます。
自分だけの小さな戦い
ボロボロになってでも 奪い返せ 君の心は君だけの物
命は輝いてこそ命だ
転んでも倒れても躓つまずいても 進もうとした証拠だから
それを笑うだなんて最低だ それでも地球って奴は回るんだろう
そうだろ そうだろ 答えておくれよ
出典: テロル/作詞:Neru 作曲:Neru
毎日を淡々と繰り返していた主人公。
安定していて平和と受け取ることもできますが、主人公はそうプラスには感じませんでした。
心が躍るような、自分を自分だと認めてあげられるような、そんな自分になりたかったのかもしれません。
少しでも理想の自分になれるように。
多くの善悪の意見を聞き入れて少しでも前進しようとしました。
自分の中では大変な戦いだったけれども、他の人からすれば些細な事です。
物理的に戦っていたのではなく、自分の心の中での戦いだったのですから。
そして戦いの最中に、他人の痛みを感じ取れない人からの心ない一言もぶつけられたでしょう。
自分が少し前進したことを自分自身で認めつつ、世の中の非情さが主人公を襲う。
そんな非情を最後に主人公は叫んでいるように捉えられます。