『レム』は、殺人鬼の気持ちになって書いた曲?!
BUMP OF CHICKENの楽曲『レム』は、彼らのアルバム「ユグドラシル」に収録されています。
「ユグドラシル」は、ファンの中でもいまだに評価の高いアルバムです。
『レム』にこめられた意味とは?
タイトルである”レム”とはレクイエム、つまり鎮魂歌という意味が込められています。
鎮魂歌とは、一般的には死者に向けて歌う歌、死者の魂を鎮める歌と言われています。
実はこの曲は、作曲者である藤原基央が殺人鬼の気持ちになって書いた曲だというのです。
つまり、殺人鬼に対して歌ったレクイエムではなく、殺人鬼が贈るレクイエムであると考えられます。
なぜ、殺人鬼になったのか
『レム』の歌詞の中には、皮肉めいた言葉や相手を批判するような言葉がたくさん出てきます。
皮肉を言い、批判をしている相手に対してのレクイエムなのでしょうか。
誰かに対して皮肉や批判を伝える歌を作るために、どうして殺人鬼の気持ちになる必要があったのでしょうか。
BUMP OF CHICKENの『レム』は、バンプを批判する人に対して書いた曲とも言われています。
批判をしてくる相手に対する感情を、殺人鬼の気持ちになって歌にしたと考えると少し極端で怖いですが…。
しかし、批判する人に対しての歌と言われると、皮肉めいた歌詞などにも納得がいきます。
このあと歌詞の細かい解釈を説明していきますが、その中で感じたことがあります。
殺人鬼になった意味とは、相手の命を殺めるためではない、そんな風に感じられたのです。
「心無い言葉」「誹謗中傷」など、言葉を殺め消していき、鎮める歌なのではないかと解釈できるのです。
『レム』は、今の時代にこそ改めて聴いてほしい
BUMP OF CHICKENのアルバム「ユグドラシル」は、2004年に発売されました。
つまり、『レム』は今から14年前の楽曲になります。
この曲の歌詞を解釈していく中で、『レム』は今の時代にこそ知られるべき曲であると感じました。
現代のネット社会を風刺できる曲
『レム』の中で描かれている世界は、まるで現代のネット社会のような印象を与えられました。
ネットの世界は、日に日にすごい速さで進化が進んでいます。
『レム』が世の中に発表された2004年から今を比べても、その発展は著しいものです。
現代では、TwitterやインスタグラムなどのSNSをはじめとして、巨大なネット社会が築き上げられています。
『レム』は、そんな社会を風刺するような歌に感じられたのです。
先ほどご説明した、バンプを批判する人に対しての曲というのも、現代のネット社会に通じるものを感じたのです。
『レム』の歌詞の解釈
現代のネット社会を風刺する歌とは、どういうことでしょうか。
歌詞の解釈とともに、細かくご説明していきます。
ここでは、私なりに感じた現代のネット社会に照らし合わせた解釈をしていきます。
1番の歌詞
狂ったふりが板について 拍手モンです 自己防衛
それ流行ってるわけ? 孤独主義 甘ったれの間で大ブレイク
意味は無いとかごまかすなよ 汗まみれでよくもまぁ
爪先まで理論武装 何と張り合ってるんだか
誰と戦ってるんだか
出典: レム/作詞:藤原基央 作曲:藤原基央
「まともじゃないから」と逃避をすることで自分を守る姿。
孤独を掲げてかっこつけても、結局甘ったれの間でしか評価はしてもらえません。