10作目のシングル
タイトルは「テンダラーズ」と読みます。
1993年11月に発表されたこの曲はSMAPの後の活動に大きく影響していると言えるでしょう。
これまでアルバムを3枚発売したが、どれもセールス的にはあまりいい状況とは言えず、またSMAPの活動も従来のアイドルが行なってきた内容と異なってきたため、事務所より「SMAPの音楽活動は外部のスタッフに任せたほうがいいのではないか?」との結論に達し、このアルバムよりSMAPの音楽活動については、所属事務所主体からレコード会社主体へとシフトされた。
出典: https://ja.wikipedia.org/wiki/SMAP_004
音楽へのこだわり
アルバムの売れ行きはたしかにイマイチだったかもしれません。
しかしメンバーの音楽へのこだわりはライブで表現されていました。
1996年6月以降は5人で活動していたSMAPでしたが、当時はまだ6人でした。
惜しまれながら脱退した森くんがライブで好んで歌っていたのがこの「$10」だったのです。
原曲は林田健司
「$10」はシンガーソングライターの林田健司さんの楽曲です。
林田さんが1992年発表したアルバム「Unbalance RAHLES II」に収録されていました。
後に中居くん司会の番組「TK MUSIC CLAMP」に林田さんがゲストに来た際に「$10」も話題に上りました。
中居くんが司会のTK MUSIC CLAMPに林田さんが出演したときのトークです。
SMAPのためではない
先ほどのトークでも語られましたが、もともとSMAPのために作られた楽曲ではなかったようです。
たしかにそれまでのジャニーズのアイドルが歌う曲とはちょっと雰囲気が違っています。
それでも林田さんはSMAPに似合うと思っていたとのことでした。
SMAPの音楽性を見抜いていた林田さんも素敵ですね。
売れないがための音楽活動の方向性の模索、メンバーの音楽へのこだわり。
それに加えてミュージシャンのバックアップがあったからこそ生まれた名曲と言えるでしょう。
アイドルソングからの脱却
楽曲を提供した林田さんは、かなりファンキーな音楽を生み出すミュージシャンです。
そしてこの「$10」は林田さんらしい曲で、セクシーな雰囲気を持っています。
「ファンキー」で「セクシー」というのは当時のジャニーズにはあまり見られなかったと思います。
そのためか、この曲が収録されたアルバム「SMAP 005」は男性の音楽ファンにも好評でした。
林田×SMAPの始まり
「$10」の成功をきっかけに、林田さんは他にもSMAPに楽曲を提供しています。
11作目「君色思い」、16作目「KANSHAして」、22作目「青いイナズマ」です。
これらはどれもSMAPを代表する楽曲となっていると言えるでしょう。