このように「F#」のようなスケール上でない音をベースラインに入れる理由はこういったことから考えられています。
大切なのは、きちんと「着地」することです。
「F#」だけではとても不安定ですし、「F」や「G」と半音同士でぶつかり合ってしまいます。
ですので、次に「B」に着地したり、「F」に着地したりと「そこにいくために通ったのだ」と説明ができるようなベースラインの作り方をしましょう。
ベースラインを組んでみよう!
スケール移行
ここまで、ドミナントアプローチと導音について説明しました。
この他にも、ベースラインの考え方は色々できます。
スケールで動いたり、半音ずつ上がったり下がったり。
1拍目については、コードトーンからスタートするのがベースの役割から考えても妥当だと思います。
ルートだけでなく、3度や5度スタートも考えられます。
7度スタートは少し不安定さがあるかもしれません。
ここから実際にどういったラインを組むか考えてみましょう。
今回は、次のコード進行を4ビートで、ドミナントアプローチで考えてみてください。
考えてみましたか?
考え方は色々あるので答えはたくさんあります。
ドミナントアプローチのみでベースラインを組んでみると、一例ですが、次のようなベースラインが組めます。
1拍目と3拍目にコードトーンを置き、そのドミナントにあたる音を2拍目と4拍目に置いています。
1拍目はルートでない場合もあるということを述べたので、あえて3度や5度からスタートするラインを組みました。
もちろんこれは正解の1つであって、いくつもの正解が存在します。
慣れてくると、これをコードを見ただけで、初見でできるようになります。
最初は書いてみて慣れていくと良いと思います。
色々なパターンを考えるのもレベルアップへの道です。
地味だと思いますが、地味こそがうまくなる一番の近道なのです。
まとめ
少し難しい内容ではあるかと思いますが、ベースラインを自分で組めるかどうかはうまくなるためには避けては通れない道です。
今回紹介した、ドミナントアプローチと導音だけで組むのも一つの訓練でありますし、その他の方法と色々と組み合わせていくと独自のラインが組めるようになります。
コード進行を見て、即座にベースラインを考え付くように努力すると、アドリブも入れられるようになります。
さらなるレベルアップのため、頑張ってみてくださいね。
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