ロードオブメジャー「心絵」
メジャーデビュー1作目
ロードオブメジャーは、バラエティ番組「ハマラジャ」の企画から誕生したロックバンドです。
番組企画の条件をクリアして、見事メジャーデビューを勝ち取ったにも関わらず、しばらくはインディーズで活動していました。
インディーズ時代のシングル3作品は全てがオリコンチャート上位ランクインの人気曲です。
今回ご紹介する「心絵」は2004年11月に発売されたロードオブメジャーの4枚目のシングルになります。
しかし、今までと少し違うのはこの作品はavex(JUNK MUSEUM)からリリースされているということです。
つまり「心絵」は彼らの記念すべきメジャーデビュー作になります。
番組企画でメジャーデビューはすぐに出来たのに、ロードオブメジャーは敢えてインディーズに身を置きました。
シングルの目標売り上げを見事に達成しつつも、彼らは決して自分達の力を過信していませんでした。
デビュー作の「大切なもの」、2作目の「雑走」、3作目の「僕らだけの歌」。
今までの想いを全てぶつけたようなこの3曲が世の中に認められて、ようやくステップアップを決心したのです。
番組企画からおよそ2年後の2004年、ロードオブメジャーは「心絵」で念願のメジャーデビューとなりました。
目の前に、喉から手が出るほど欲しいものがあったら、身の程知らずと言われても飛びついてしまいます。
でもロードオブメジャーはそれをしなかったんですね。
自分達にはまだメジャーデビューの前にやるべきことが残っていると分かっていたのです。
がむしゃらに頑張ってきたロードオブメジャーならではの想いが「心絵」には込められているのではないでしょうか。
アニメ「MAJOR」のオープニング曲
NHK教育テレビ(Eテレ)で2004年11月から放送されていたアニメ「MAJOR」。
2018年には続編「MAJOR 2nd」もアニメ化し、世代を超えて親しまれています。
その第1シリーズのオープニング曲に起用されたのがロードオブメジャーの「心絵」だったのです。
走り抜けるようなメロディーと少年野球がテーマの「MAJOR」は世界感がとてもマッチしています。
ジャンルは違えど、同じメジャーを目指すもの同士、夢を見る気持ちは同じなのでしょうね。
3作目まではロードオブメジャーが担当
ロードオブメジャーが「MAJOR」のオープニング曲を担当したのは、実は「心絵」だけではありません。
第2シリーズでは「さらば碧き面影」、第3シリーズでは「PLAY THE GAME」が起用されました。
「PLAY THE GAME」が彼らの最後の曲となってしまったので、それ以降は違うアーティストが担当しています。
「MAJOR」の楽曲といえばロードオブメジャー!!
誰もがそう思っていただけに、彼らの解散は本当に残念でした。
しかし、ロードオブメジャーの解散後も「MAJOR」ではたびたび「心絵」が起用されています。
第6シリーズではTRIPLANEが「心絵」をカバーしたものがオープニング曲になりました。
「MAJOR」にはロードオブメジャーがなくてはならない存在だったことがよく分かりますね。
応援歌としても人気
アニメ「MAJOR」のオープニング曲だったこともあり、野球との関係がとても深くなっています。
特にそれがよく分かるのが“夏の甲子園”です。
甲子園でも数多くの学校が演奏
全国の球児達が人生を賭けて挑む甲子園。
そんな高校球児を支えるのは、やはりまわりからの応援ではないでしょうか。
ブラスバンドによる応援歌はメディアでもたびたびクローズアップされて話題になっています。
数ある定番曲の中にはロードオブメジャーの「心絵」もあるんです。
甲子園を見ているとブラスバンドによる「心絵」の演奏を聴くことができます。
「MAJOR」=「心絵」=「野球」という方程式が世の中に定着している証拠ですね。
頑張る人の背中を押す歌詞
夢の形は人それぞれ
描いた夢とここにある今
2つの景色見比べても
形をかえてここにあるのは
確かな1つのもの
出典: 心絵/作詞:北川賢一 作曲:北川賢一