絵を描ける人に憧れる少年が想い描くキャンバスライフ
不気味な雰囲気を一気に爽やかにしてしまう、長谷川カオナシ作詞作曲の「キャンバスライフ」です!
今までのクリープハイプのCDの中でも、カオナシ曲は数多く入っています。
興味をもって頂けたら是非聴いてみてください!
今回の作品は自身が絵を描く事ができるというところから生まれたもので、絵が描けない少年の、絵に対しての気持ちが溢れ出しています。
因みに、ヴォーカルも長谷川カオナシが担当しています。
尾崎世界観とはまた違った、少年のような感性を持った歌詞の世界もとても素敵です。
子供の時に一度は思ったこと。絵が上手くなりたい。私も絵が描けなかったので、上手い子に憧れを持っていました。
それでもどうにかして伝えようと、思い悩んだのが懐かしいです。
是非、童心に帰った気持ちになって聴いてみて欲しいです。
夢いっぱいの脳内キャンバス
七色に煌めく蝶々
群れで空を舞う熱帯魚
正夢にはならない夢
海の底で眠る遺跡
まだ見ぬ宇宙の果ての闇
頭の中だけの景色
見せてやりたい
出典: キャンパスライフ/作詞:長谷川カオナシ 作曲:長谷川カオナシ
1番のAメロの部分です。
現実の世界では表せない、絵の世界で表現したい沢山の景色。
僕の脳内キャンバス。みんなに見せてあげたい。けど、絵をうまく描けないんだ。
口で話すことはできても、想い描く形、色を表現できない。
大人にはない、子供ならではの感性に着目していて、少年のもどかしさと悔しさが伝わってきます。
最低コストの魔法使い
呪文要らずだし 生けにえも要らず
最低コストは ノートとペンだけ
熟練者であれば それだけで
何もかも 呼び出せる 禁じられた術
出典: キャンパスライフ/作詞:長谷川カオナシ 作曲:長谷川カオナシ
Bメロ部分です。
僕の中には沢山の世界が広がっている。
これを全てみせてあげることが出来る魔法。
それは、一枚の紙とペンがあればできる。呪文もお金も要らない。
上手い人ならこれだけで何もかもが手に入るんだから。すごいよなあ。いいよなあ。
少年のキラキラした目が思い浮かびます。
絵が描けたらいいなあ。
いいな いいな 絵が描けたら
キャンバスという
世界は君のものなんだから
いいな いいな 魔法使いだな
わかってもらえるんだから
出典: キャンパスライフ/作詞:長谷川カオナシ 作曲:長谷川カオナシ
1番のサビ部分です。
このサビ部分で、少年の爆発した感情が痛いほどに伝わります。もし、描ければ、全部自分のものになる。
自分で世界を切り開くことができてしまう。頭の中には無数の世界があるのに…
一瞬の出来事もキャンバスの中なら…
夕焼けも 笑うあの子も
決して触れられないもの
それならせめて
もう一度 僕に見せてよ
出典: キャンパスライフ/作詞:長谷川カオナシ 作曲:長谷川カオナシ
2番のA部分です。
毎日は一瞬のように場面が変わっていく。僕は記憶に残すことしか出来ない。
あれもこれも絵にすることができれば、記録できるのになあ。
いつでも眺めていることができるのになあ。
現実世界では触れることができない事だって、キャンバスの中なら触れる事だってできちゃう。
やっぱり魔法みたいだなあ。もう一度見たいから、絵でいいからみせて欲しいなあ。
写真に収められないことでも、絵なら出来てしまうことって、探し出すと沢山ありますよね。
気になっている女の子とか。それを叶えてくれるのが、絵の素晴らしさの1つですよね。
自分の力では出来ないからやって欲しいという欲が 詰まっています。
絵が描けたら全て見せられるのになあ。
あれは八月の終わり頃 あの子は一コ上の子
暑さが和らぐ焦燥感も土の匂いも
ヒグラシのあのなんとも言えない叫び声も
僕の記憶だけに留めるなどあまりにも惜しく
お見せしたいのはやまやまなんですが
残念ながら僕にはそんな力もありません
お見せしたいんですが残念ながら僕には
伝えられないんだ
出典: キャンパスライフ/作詞:長谷川カオナシ 作曲:長谷川カオナシ