「え・い・り・あ・ん」とは

アルバム「予襲復讐」収録曲

【え・い・り・あ・ん/マキシマム ザ ホルモン】攻撃的な構成の一曲!歌詞の意味とPVも徹底解剖!の画像

「え・い・り・あ・ん」は、2013年7月31日にリリースされたアルバム「予襲復讐」の収録曲です。

このアルバムは、マキシマム ザ ホルモンの完全オリジナルアルバムとしては6年ぶりとなるアルバムです。

前作は2007年3月14日にリリースされた「ぶっ生き返す」です。

ファン待望のアルバムともいえるのが、この「予襲復讐」です。

アルバムには、特典としてマキシマムザ亮君監修のもと制作された解説本がセットとなっています。

この解説本は、漫画やマキシマムザ亮君の解説文などを元に156ページにも及ぶ、一冊の本となっています。

また、裏ジャケットはアルバムではお馴染みの漫画家「漫☆画太郎」さんの書き下ろしです。

裏ジャケットは、ちょっと恥ずかしい絵が描かれています(笑)

これを敢えて購入時に店員へ向けてレジに通すと「漫☆画太郎 ババアステッカー」がもらえる企画も実施しました。

筆者も当時購入する際、予約購入だったのですが店員に確認された時、すごく恥ずかしかったのを覚えています(笑)

まさにマキシマム ザ ホルモンから受ける、恥ずかしめでしたが、思わず店員と笑顔になったのを思い出します。

そんなユーモアセンスの光る、アルバムが「予襲復讐」ということです!

収録アルバム情報

【え・い・り・あ・ん/マキシマム ザ ホルモン】攻撃的な構成の一曲!歌詞の意味とPVも徹底解剖!の画像

それでは今回ご紹介する「え・い・り・あ・ん」を含めた「予襲復讐」の収録曲のご紹介です。

楽曲は、全15曲から構成されており「え・い・り・あ・ん」は10曲目に収録されています。

他には、タイトルラックにもなっている「予襲復讐」「爪爪爪」maximum the hormone」などが収録。

人気アニメのドラゴンボールZの映画「ドラゴンボールZ 復活の「F」」の挿入歌にもなった「F」も6曲目に収録されています。

まさにこれまでの全力を注いだマキシマム ザ ホルモンらしいバラティ溢れる内容のアルバムです。

その中でも今回ピックアップする「え・い・り・あ・ん」は、メッセージ性の高さと彼ららしさが高く評価されている楽曲です。

それでは、そのメッセージ性とは一体、どのようなことなのかをもっと詳しくみていきましょう!

予襲復讐
Posted with Amakuri at 2018.4.2
マキシマム ザ ホルモン
バップ
販売価格 ¥2,145(2018年4月2日16時55分時点の価格)
売上げランキング: 384

歌詞紹介♪

現代の政治や政治家に対して

おべんちゃら政府
たぶらかす体裁
でっちあげた明細
デンジャーエンタープライズ

出典: え・い・り・あ・ん/作詞:マキシマムザ亮君 作曲:マキシマムザ亮君

衝撃的な歌詞から始まる冒頭です。

ニュースや新聞で目にする政治家の不祥事。

そんな事件が定期的に耳にする昨今の政治家たちに対して皮肉を綴っている歌詞です。

毎日のように苦労して働いた賃金の中から、義務として税金を徴収されます。

しかし一部の政治家によって、この私たちの税金は、彼らの贅の肥やしになっているのも事実です。

上辺の正義を振りかざし、陰ではおいしい思いをしている政治家。

様々に姿や形を変えて、横領や隠ぺいをしている姿は、まるで恐ろしい「エイリアン」のようだともいえますよね。

例えそれが一部の政治家だけだとしても、国民としては悔しいですよね。

そんな気持ちを代弁して、このままでいいのか!?と問題提起している歌詞でもあります。

屁理屈満載の私欲奴隷
円は無益な経費に消え
抱く不信感 軋轢生じ
拱手傍観 憤り覚える

出典: え・い・り・あ・ん/作詞:マキシマムザ亮君 作曲:マキシマムザ亮君

ここでも同じように世間への批判を皮肉っている歌詞です。

難しい言葉が羅列されていますが、簡単に言葉の説明をしておきましょう。

・屁理屈(へりくつ)は、こじつけをしながら議論すること。

・私欲(しよく)は、自分の利益だけを求めること。

・軋轢(あつれき)は、人と人が争いをしたり、仲が悪いこと。

・拱手傍観(きょうしゅぼうかん)は、何もせずしてただ状況をみていること。

ざっと難しい言葉を抜き出すとこのくらいでしょうか。

この言葉の意味がわかれば、歌詞の皮肉さや政治家に対する怒りなどが読み解けると思います。

「高みの見物をしながら、税金を水のごとく私利私欲のために使っている奴ら=政治家」という思いですね。

なんとも悲しいことですが、実際に起こっていることでもありますので、複雑な思いですよね。

日々意味吟味 日々意味吟味 日々意味吟味

出典: え・い・り・あ・ん/作詞:マキシマムザ亮君 作曲:マキシマムザ亮君

国の中枢組織にそのようなことが横行していること。

今の自分たちのあるべき意味。

様々な葛藤や思いがこの歌詞には、込められているように感じます。

今、自分たちが出来ることはなんだろうと考えた時に、悪いことは悪い!と声を大にして叫ぶことなのかもしれません。

日本人は、消極的な人が多い国民性です。

だからこそ、この歌詞のように不条理なことを訴える人間が必要なのだと思いますね。

違法アップロード!ダメ!絶対!

STOP!STOP WINNY UPLOAD!!
STOP!STOP WINNY UPLOAD!!

出典: え・い・り・あ・ん/作詞:マキシマムザ亮君 作曲:マキシマムザ亮君

こちらの歌詞は、最後に何度も何度も繰り返される歌詞です。

ここで登場する「WINNY」ですが、これはファイル共有ソフト「Winny」を示しています。

2003年に著作権法違反として裁判になった「Winny事件」という事件がありました。

音楽や動画を違法な方法で、アップロードやダウンロードをすることは法律上禁止されています。

この事件の判決は、ソフトウェア制作者が逮捕されるということで有罪になったのですが、歌詞でこのことを訴えています。

実際に、この曲が収録されているアルバム「予襲復讐」もレンタルさえも禁止としていることからも、この意志を感じます。

レンタル店でCDを借りることは、著作権法違反ではありません。

この借りたものを、どう使用するかが問題なのですが、大抵の方はHDDなどに落とし込みますよね。

それでは今回の「予襲復讐」のように、解説本まで一つの作品になっているものの良さが奪われてしまうと懸念したのだと思います。

著作権法の問題は、後を絶ちませんが、「違法アップロードは、絶対にやめましょう!」。