どんな場所でも君となら戦える

AメロとBメロでは、仲間への信頼が表現されています。

暗闇の月も星も 孤独を嘆くHoly tears
十字架を紡ぎ描こう 共に輝き尽きるまで

破壊のセレナーデ 瓦礫の舞台(オペラ)でも
君が唄えば 暁の果てに また羽撃けるはず

出典: Pray/作詞:Hibiki 作曲:上松範康

「共に」、「君に」という仲間を連想させる言葉が使われています。

仲間としてまず思いつくのはフェイトの親友、なのは。

同じライトニング隊のエリオやキャロのことも含まれているでしょう。

アニメの中でも、エリオとキャロの言葉に勇気をもらい、フェイトは再び立ち上がります。

フェイトはもう孤独ではないのです。

一緒に戦う仲間や親友の声があれば、どんなに絶望的な場所でも戦うことができる。

そんなフェイトの決意が表れた歌詞です。

自分の強さを認めて戦う

サビは冒頭と同じメロディですが、より疾走感のあるアレンジに。

アップテンポな音楽に、けなげな歌詞が光ります。

僕は今でも弱いままで 光の剣を抜けないでいた
残酷な運命(いま)を逃げないで 凜と生きる為に
いつしか涙は明日を灯す 奇跡の太陽に
もう行こう 護るものがあるから…

出典: Pray/作詞:Hibiki 作曲:上松範康

自分の弱さを認めたうえで、それでも戦うことを選んだフェイト。

間違うことをくり返してしまうかもしれないけれど、それでもいい。

アニメには、そんなフェイトのセリフも出てきます。

間違いを重ねて弱いままだとしても、いつかは希望を手に入れることができる。

フェイトはそれを信じて、弱い自分を抱えたまま前に向かおうとします。

彼女の凛とした決意がうかがえるサビだといえそうです。

「Pray」の2番の歌詞を解説

【Pray/水樹奈々】アニメの世界観を表現する歌詞を徹底解釈!リリカルなのはStrikerS挿入歌!の画像

「Pray」の2番以降の歌詞も、アニメの世界観を深く表現しています。

アニメでオンエアされなかった部分も含めて、2番以降の歌詞を見ていきましょう。

フェイトを示唆する「黄昏」

2番のAメロには、「黄昏」という言葉が出てきます。

ほんの少しでいい 君が笑ってくれれば
黄昏の騎士となって 僕の全てを捧げよう

出典: Pray/作詞:Hibiki 作曲:上松範康

「黄昏の騎士」とは、フェイト自身のこと。

フェイトの魔力光や髪の色である金色を表していると考えられます。

「騎士」という言葉からは強さや高貴さ、忠誠心を感じられるはずです。

「Pray」ではフェイトを魔法少女ではなく、「騎士」として表現しています。

これはフェイトが守りたいものを得た大人に成長したことを示唆しているのではないでしょうか。

君とならどこまでも行ける