2番もBメロも、1番と同様に前向きな気持ちにあふれています。

名も無きラプソディ 心に咲く勇気
君が願えば 銀河の彼方へ 無限に飛べるはず

出典: Pray/作詞:Hibiki 作曲:上松範康

ラプソディーとは、自由な形式で奏でられる音楽。

何にも縛られないで自由に飛んでいける、フェイトの心を表していると考えられます。

「無限」という言葉からも、解き放たれてどこまでも行ける、という想いが伝わってきます。

たった一人のために願うこと

2番のサビには、フェイトの祈りが込められています。

僕は力はいらないよ たった一人を救えるなら
百年の時をループしても 君を迎えにゆく
何度倒れても空を見れば 答えがあるはず
夜明けのない 世界なんてないから…

出典: Pray/作詞:Hibiki 作曲:上松範康

フェイトが欲しいのは、力ではありません。

もし力がなくても、大切な人のためだったら長い時をくり返してもかまわない。

それでも守りたいものがあるのだという、フェイトの気持ちが表れた歌詞です。

「たった一人」とは、誰のことでしょうか。

きっとそれは、フェイトにとって大切な人。

たとえば、なのはやヴィヴィオ、エリオやキャロ。いろんな可能性があるでしょう。

もしかしたら、かつて孤独だった自分自身かもしれません。

ただ、大切な人を救うためだったら何度だって立ち上がる

決してあきらめないフェイトの姿が表れています。

オンエアされなかった部分にもフェイトの心情が

「魔法少女リリカルなのはStrikerS」の24話では、ここから先の部分は未使用です。

しかし未使用の部分にも、アニメの世界観は反映されています

君に誓いを僕は夢を 命の限り愛の限り
震える声に口づけを
そしてそして限りない未来へ AH~

僕はいつでも傍にいる どんな時でも傍にいるよ
この世の全てが敵だって 君だけの盾になる
いつしか涙は明日を灯す 奇跡の太陽に
もう行こう 護るものがあるなら…

出典: Pray/作詞:Hibiki 作曲:上松範康

どんなことがあっても絶対にそばにいる。

たとえ味方がいなくなったとしても、自分だけは「君」の味方でいる。

そう思えるだけの決意と愛を、フェイトは持っています。

以前の孤独な彼女からは想像もつかないでしょう。

しかしたくさんの人々との出会いや経験が、フェイトを変えていきました

そして命が続く限り、大切な人を守っていこうと、最後にまた決意するのです。

「Pray」で表現したアニメの世界観

タイトルの「Pray」は英語で「祈り」という意味。

この曲にはフェイトの祈りが込められていると考えられます。

アニメの中では、フェイトが子どもたちから勇気をもらってまた立ち上がる場面で使われました。

自分は弱いけれど、大切な人を守りたい。

自分に勇気を与えてくれる「君」の力になりたい。

君のために、どこまでも未来へ飛んでいきたい。

戦いの中で気づいたそんなフェイトの祈りが、この曲には詰まっているのです。

「魔法少女リリカルなのはStrikerS」では、子供たちと接する場面も多いフェイト。

「Pray」は保護者や親としてのフェイトの側面が、強く表現された曲だといえるでしょう。

まとめ

【Pray/水樹奈々】アニメの世界観を表現する歌詞を徹底解釈!リリカルなのはStrikerS挿入歌!の画像

水樹奈々さんの「Pray」はアニメの世界観を見事に表した1曲。

アニメの中でも、水樹奈々さん自身が演じるフェイトのバトルシーンで流れました。

自分の弱さを認め、それでも大切なもののために前に進もうとするフェイトの姿が歌詞にも表れています。

水樹奈々さんは、他にも「魔法少女リリカルなのは」シリーズの曲を歌っています。

中でも「ETERNAL BRAZE」という曲は、水樹奈々さんの代表曲ともいえる名曲です。

詳しくはこちらの記事をどうぞ。

「ETERNAL BLAZE」(エターナル・ブレイズ)は、2005年10月19日にキングレコードから発売された水樹奈々の12枚目のシングルです。 この曲の歌詞に込めた誓いとは、なんでしょう。 それを、これから一緒に見ていきましょう。