サイケやダブ、そして2010年代に生まれたチルウェイブなど様々な音楽ジャンルを制作時に聞いた彼ら。

確かにそれらの要素が隠し味程度ですが、聞くことができます。

ここではPARAISOに収録の「Hello Ethiopia」を紹介します。

ここで聞けるのは、すでに従来のシティポップの枠を超えた音楽性の高さです。

やはりエンジニアに池田洋の存在は大きいですね。

池田氏が今まで手掛けたアーティストはペトローズ、踊ってばかりの国、クリープハイプなど。

様々なバンドから信頼を集めている知る人ぞ知る名エンジニアです。

名エンジニアと仕事をしたことで、バンドとしてまた一段成長しています。

ギターの松田脱退! 2015年12月2日に2nd e.p『Sunset Town』発売

Yogee New Wavesの魅力を分析!5年を経てメジャーデビューした彼等の足跡を曲と共に辿るの画像

「PARAISO」が各方面で高い評価を獲得と、ここまで順風満帆にバンド活動をしてきた彼ら。

しかし2015年は波乱の年となりました。

まずギター松田光弘が脱退

当時の彼らはまだ大学生。当然、音楽家として突き進むか就職をするのかの選択を迫られました。

そして松田は就職を選んだのです。

なかなか人気があるとはいえバンドだけで生活するのは難しい。

苦渋の決断だったのでしょう。

またボーカルの角舘が喉の病気にかかり、一時的ではありますがライブ活動も休まざるを得なくなりました。

そんな状態ではありましたが彼らはサポートメンバーを入れて2nde.p「Sunset Town」を制作します。

Like Sixteen Candles

そんな逆境でも、彼らは作品のクオリティを一切下げることなありませんでした。

e.pの1曲目にあたる「Like Sixteen Candles」をここでは取り上げます。

MVの夕日をバックに演奏する彼らについうっとりしてしまいそうです。

音楽的には今までとそこまで何かが変化したわけではありません。

ただ強いて言えば、音色がダブに近いということ。

ダブとは?

ダブとは音楽手法の一つ。

楽曲のリズム隊に過剰にエフェクトをかけ、独特な浮遊感を生みます。

特にAメロの部分がダブ色強めですのでそこも注目してみて下さい。

しかしながら、こういった音楽的冒険をしつつ、ポップなテイストを損なわないのは素晴らしいです。

この曲ももちろん従来のシティポップさは失われていません。 

2017年5月17日2ndアルバム『WAVES』発売

Yogee New Wavesの魅力を分析!5年を経てメジャーデビューした彼等の足跡を曲と共に辿るの画像

2nd e.p『Sunset Town』が、メンバー脱退など苦しい状況のなか制作されました。

しかしそのあと、2017年1月にサポートメンバーであったギターの竹村が正式加入。

2017年1月にベースの矢沢が脱退するも、サポートメンバーだったベースの上野が加入しました。

これにより、新生「Yogee New Waves」が誕生したのです。

そして同年5月に待望の2ndアルバムwaves』が発売。

オリコン最高位19位と自身の最高順位を記録。

映画の主題化にもなった「SAYONARAMATA」

ここでは、アルバム収録の「SAYONARAMATA」を紹介します。

アコギのカッティングと、リードギターのハーモニーがとても気持ちいいです。

ときおり聞こえる、ハンドクラップが、この曲をよりオーガニックな印象を与えます。

メンバーが変わり、新しく生まれ変わった彼らの、清々しさがにじみ出るようです。

この曲は映画「おじいちゃん、死んじゃったって。」の主題歌にもなりました。

映画の内容は細かくふれませんが、田舎の風景が印象的な、ある家族の物語を描いたもの。

メンバーの脱退と加入を繰り返した彼らと、家族の再生を描いたこの映画なら相性はばっちりでしょう。

未見の方は機会があれば鑑賞してみてはいかがでしょうか。

ついにメジャーデビュー! 2018年3月14日『SPRING CAVE e.p』発売

Yogee New Wavesの魅力を分析!5年を経てメジャーデビューした彼等の足跡を曲と共に辿るの画像

ついに満を持してメジャーデビューです。

デビュー当時から破竹の勢いで音楽活動をしてきた彼ら。

メジャーデビューするまでに5年かかったことは意外と言えば意外ですね。

そしてメジャー第一作の作品が『SPRINHG CAVE』です。

メジャーデビューすることで彼らの音楽が今まで以上に人々の耳に入る機会が増えるでしょう。

彼らの一ファンとして彼らがどう成長し、どう音楽シーンと向き合うのか楽しみです。

Bluemin' Days