「SPELL MAGIC」
Acid Black Cherryとしてのデビュー曲
今回ご紹介する「SPELL MAGIC」は、1999年にメジャーデビューしたJanne Da Arcのヴォーカリスト、yasuのソロプロジェクトであるAcid Black Cherryの第一弾作品です。
リリースは2007年。この曲はある意味、ちょっとした問題作ともいえる作品になっています。
その要因の多くはPVに。
ファンも、そうでない人もあっと驚いたPVを、まずはご覧ください。
衝撃のPV
ご感想はいかがでしょうか。
このオーディション会場は、実際にエイベックスの建物内で撮影されたようです。
”Acid Black Cherryさん?”と呼ばれた返事したのは、とてもいつものyasu達とは思えない、異なった雰囲気の人たち。
なぜかクーラーボックスを持ったメンバーや、カメラ小僧……謎です。服装もちょっと……な感じです。
順番待ちしているほかの候補者たちも怪訝な顔で見ていますね。
そして動きも怪しい……。オーディション審査員の女性が露骨に顔をしかめています。始まる前から”だめだ、こいつら”といった雰囲気ありありです。
それにしても、いざ正面を向かれるとyasuの格好はなかなかキてますね。個人的に、ベルトがすっごく気になってしまいますが、皆さんはそんなことありませんか?
そしてなぜリュックを背負ったまま歌うのかも、めっちゃ気になります。
でも、演奏を始めたら最初の一音で審査員の顔つきが変わります。
そして演奏しているときの動きはいつものyasu。別人のようなダサめの服装でそういう動きをするから、なんだか違和感が……。
そして曲の間はいつものかっこよく整ったyasuとバンドメンバーが演奏している画像がシャッフルされるので、その対比がまたすごい。
PVを見ている私たちも、審査員のようにあいた口が塞がらない状態です。
豪華メンバーが出演
ちなみにこのPVには、ギターにBREAKERZのAKIHIDEとPENICILLINの千聖、ベースはLa'cryma ChristiのSHUSE、ドラムはSIAM SHADEの淳士が参加。豪華メンバーですね。
レコーディングでは、ギターは現在はLUNA SEAとX JAPANで活躍するSUGIZOが参加したようですよ。
歌が進むにつれ、その音楽に酔ったのか、売り出してかっこよくなっているyasu達の幻が見えるのか、女性審査員はもうメロメロ、男性達はノリノリに。
さてさて、気になるオーディションの行方は?PVの最後に、明らかになりますよ。
売れる気ある?
この曲は、このPVの構成が先にあって、それから曲が制作されたそうです。 シングル、しかもソロデビューにこの曲をyasuが希望すると、レコード会社は売れる気あるの?と真顔で聞いてきたとか。
曲調はカッコいいですが、PVはちょっと……と思われたのでしょうか? 結果としてはオリコン週間シングルチャート4位となり、レコード会社もほっとしたのではないでしょうか。
「SPELL MAGIC」の歌詞の世界
ではここからは、「SPELL MAGIC」の歌詞を見ていきましょう。
これも何かのプレイ?ほっとかれて今日で3weeks
自分で慰めて溶かせずに噛み砕いたキャンディー
急に虚しくなって やめたタバコに手を伸ばして
子宮がまた疼いて鮮明に蘇る熱帯夜
LaLaLa…チェリーに A(kiss)
指紋で B(愛撫)
言葉の C(sex)
「待て」なんかはできないの だって私猫だもの
何度も魔法掛けて アレまで巧い猫にしたの
LaLaLa…噛み付くA(kiss)
ジャレついて B(愛撫)
飲み干して C(sex)
出典: SPELL MAGIC/作詞:林保徳 作曲:林保徳
yasuお得意の、女性目線の歌ですね。
ちょっと、いやかなりエロティックなオトナの歌詞のようです。
3週間も音沙汰ない恋人に恨み節です。
彼の愛情に飢えて、イライラしてしまっているのでしょう。
心も体も、彼を求めて疼いてしまいます。
キライ!でも……
Just try it!I want your MAGIC BABY!自分勝手に飼い慣らして!
Just try it!I want your MAGIC!あんたなんかキライ!×∞
Just try it!I want your MAGIC!よがりよがって恋に堕ちて!
Just try it!I want your MAGIC!イタイタくてヤバイ!×∞
出典: SPELL MAGIC/作詞:林保徳 作曲:林保徳
彼なしではいいられないようになってしまって。
それもこれも、すべて彼のせい。
最後まで面倒見てくれないのなら、最初から手を出さないでと、そんなだから嫌いよと憎まれ口をたたいても、彼を求めていることには変わりありません。