味噌汁'sとは

RADWIMPSは曲を作るたびに曲調が大きく変化します。 RADWIMPSとは違った曲調の曲も演奏したい。彼らが持つシリアスさとは別にユーモアにくるまれた演出が光る覆面バンドとして味噌汁'sは生まれたようです。 ライブではメンバー全員が大きく「味」と書かれた赤いTシャツを着て、鼻眼鏡をかけて演奏されます。 いちおう味噌汁'sはRADWIMPSとは別のバンドという設定になっています。 まず彼らの代表曲である「ジェニファー山田さん」を観てみましょう。

「ジェニファー山田さん」をyoutubeでチェック!

一見してあの格好良い彼らとは思えないですよね。 でもRADWIMPSの多面性がここにあらわれているのではないでしょうか? この曲のイントロは有名なミクスチャーバンドの曲が引用されています。 怒りを前面に出すのではなく、ユーモアを持って戦っている彼らのセンスの良さを感じます。

「ジェニファー山田さん」(RADWIMPS)は誰のこと!?ピー音に隠された言葉は?歌詞の意味も公開!の画像

「ジェニファー山田さん」の歌詞を読む

もしも俺が明日死ぬなら 爆弾抱えて向かうんだ
永田町に●●●●に会って目の前で吹き飛びたい

出典: https://ameblo.jp/amnos-mugen/entry-10470118049.html

コミカルな曲調でシリアスなことが歌われています。 はっきりともし死ぬならテロって死にたいという、 架空の人物、ジェニファー山田さんの気持ちを歌っているのです。 そして永田町に行って●●●●に会って目の前で吹き飛びたいと歌っています。 この●●●●はその時、その時、ジェニファー山田さんが目の敵にする政治家だと考えられます。 筆者もカラオケでピーなしで歌おうかと思う時もあるのですが、 ここではそういう人物だろうと想像しておきます。

もし一生死ねないないなら ティッシュを抱えて泣き叫ぶんだ
生涯捧げるって言葉 使えるからこそ人が好きだ
命を無駄にしたいわけじゃない 誰かのための俺でいたい

出典: https://ameblo.jp/amnos-mugen/entry-10470118049.html

このティッシュを抱えて泣き叫ぶ悲しみ。よくわかります。 けれどティッシュを抱えるよりも 自分の命を愛する人に捧げたい という格好良いことをジェニファー山田さんは言っています。 このあたりの気持ちはよくわかります。 ジェニファー山田さんの苦悩が伝わってくるところです。

60億個のほんのちょっとの 愛と平和とその優しさで
どれだけきれいな世界に なるか俺は見てみたいの
何年万年って経ってしまったって 何もかんも変わりゃせんやんけ
これだけ醜い世界に してくれてどうもありがとう

出典: https://ameblo.jp/amnos-mugen/entry-10470118049.html

60億人が愛と平和と優しさを持てば世界は変わるのでしょう。 そういう世界をみたい。その為に歌うジェニファー山田さん。 彼はそういう人たちのアバターでもあるのかもしれません。 どれだけ時代が過ぎても、変わらないという悲しみも見え隠れするこの歌。 皮肉もきいています。

先生「何か質問はありますか? じゃあジェニファー」 
生徒「ブッシュってどういう意味?」
先生「それはつまりチン毛って意味」

出典: https://ameblo.jp/amnos-mugen/entry-10470118049.html

インターネットが普及しだした頃は、希望もありました。 21世紀になって良い世界になるという妄想がいっぱい筆者にもありました。 誰がこんな世界にしたのか?

これだけ汚い世界を 俺は子供にゃ見せたくないんだよ

出典: https://ameblo.jp/amnos-mugen/entry-10470118049.html

この部分は本当に共感します。ここはもうユーモアにつつめないくらいです。

怒りを誰かのために 愛情は自分のものに
何が見えるその先に?愛はあるのかいそこに?
愛を誰かのために 誰かのための部屋を心に

出典: https://ameblo.jp/amnos-mugen/entry-10470118049.html

ジェニファー山田さんは凄い詩人です。 命を無駄にせず、愛についてユーモラスに歌っています。 そして愛を誰かのために持つこと。 そして心に他の誰かのためのスペースを持っておく余裕を持つことについて歌っています。 ひどい世の中に対して、アグレッション(怒り)を持つ人も多いと思います。 でもその心に誰かのためのスペースを持つことこそが大切と歌っているのでしょう。