共感の嵐を呼んだ「とても深いグリーン」
切ない世界観を持つ曲に定評があるFlower。
多くのバラード曲を持ち、その多くが独自の世界観を作り上げ、男性だけでなく女性からも支持があります。
特に恋愛に関する曲には共感を覚える人が多く、涙腺を刺激されるようなものがたくさんあります。
今回はそんなFlowerの曲の中から、失恋したときに聴きたい「とても深いグリーン」をご紹介します。
忘れたいけど忘れられない、一歩踏み出すことさえできない切ない心情は、きっと共感できる部分があるはずですよ。
収録されているCDは?
「MOON JELLYFISH」に収録されています
「とても深いグリーン」が収録されているのは、2017年4月にリリースされた14枚目のシングル「MOON JELLYFISH」。
「とても深いグリーン」はカップリング曲なのです。
初回限定盤と通常盤と2種類ありますが、「とても深いグリーン」はどちらにも収録されています。
作詞はFlowerの世界観を作り出すあの人
「とても深いグリーン」の作詞を担当したのは、作詞家・小竹正人。
小竹正人は「太陽と向日葵」、「さよなら、アリス」、「モノクロ」などFlowerの多くの楽曲の作詞を担当しています。
小竹正人が紡ぐ歌詞は、鷲尾伶菜の美しく伸びのある声と良く合い、Flowerの持つウェットな魅力を最大まで発揮させています。
Flower×小竹正人は最強タッグと言われることも多く、このタッグが組まれた曲にハズレはありません。
誰よりもFlowerの魅力を引き出すことのできる小竹正人が参加した「とても深いグリーン」は、性別を問わずファンの心を掴みました。
「とても深いグリーン」の歌詞を紐解く
あなたのいない日常に慣れることができない
歌詞はすでに別れた状態を書いています。
見慣れた部屋、たくさんの思い出、でも肝心の君がいない。
そんな状況と別れる日が来るなんて、幸せなときには思いもしなかった。
小さな幸せを思い出す度に、色んな思い出が蘇ってきてどうしようもない。
それは とても 深いグリーン
私の部屋で 君と毎晩 朝まで話し込んだよね
すごく 他愛のないことで はしゃいで
お気に入りのソファー手の平ひとつ分だけ離れて座ってるときに
愛しさだけが もう 泣きたいくらいに 溢れていたの
出典: https://twitter.com/Egirls97465269/status/857205845309784067
部屋にあるもの全てに思い出があると書かれているので、別れた直後くらいでしょうか。
何を見ても思い出してしまうのは、部屋にある全てに大切な思い出があるから。
すぐに捨てて新しいものにできないのは、まだ別れたことを心のどこかで信じたくない自分がいるからなのでしょう。
二人で一緒に この部屋のもの ひとつひとつ選んだから
全部 思い出が残ってて 困るわ
新しく何もかも 変えようとしてみるけど それができないのは多分
まだキミのこと まだキミのこと 相変わらず 待っているから
出典: https://twitter.com/wasio0120LDH/status/893077220016570368
別れたあとも、何故か頭を占拠する別れた恋人のこと。
誰しもが経験したことのある感情ではないでしょうか。
考えたくないのに、どうしても考えてしまう。
たくさん思い出があればあるほど、幸せだった日々を忘れられないままでいる。
そんな状況を「とても深いグリーン」は書いているのです。
切なさの中に、どこか諦めきれない葛藤が入り混じっているようにも思えます。
もしかするとそこにいるかもしれないなんて
どこにもいないことも、目の前に現れないこともわかっていてもなお、もしかしてという淡い期待を捨てきれないままでいる。
失恋直後はそんな夜もたくさんありますよね。
ずっと一緒だと思っていたからこそ、失くしたものの大きさに戸惑い、それを埋める何かを見つけることもできないのです。